いつもの暮らしの中に花を飾るというのは一種の憧れではあるが
なかなかできそうで出来ていないというのが本当のところではないだろうか。
私自身、リビングや玄関に花が活けられているのは
お正月やクリスマスぐらいで、いつもは『花より団子』の生活である。
しかし、今月のなでしこの会が「フラワーアレンジメント」だったこともあり、
4月は3月下旬の個展でいただいたお花に引き続き
絶えることなく花のある暮らしを謳歌している。
今日は2回目のなでしこの会が行われた。
前回はたくさんの花材を買い込んで豪華めのアレンジメントを作ったので
今回は我が家の庭に咲いた花やグリーンもうまく利用しながら
「少ない花材で上手にアレンジしよう」というテーマで
テーブル用に小さめのアレンジメントを何種類もつくってもらった。
購入した花材はひとり1000円分だけ。
しかも、サービス花束といって、1束300円の花束を4束買うと1000円になるという
近所の花屋さんならではのサービス品を利用。
だから、1000円とはいえ、
薔薇・かすみ草・フリージア・トルコ桔梗・カーネーションなど
多種多様な花が揃った。
そこに
我が家のジャスミン・パンジー・ゼラニウム・デイジー・蔦と紫陽花の葉っぱを加えると
相当バラエティに富んだアレンジメントが出来ることになる。
花器も王道の花瓶はほとんど使わずに
ステムのついたグラスやそばちょこ、噴きガラスのボール、しゃもじ立てなど
あまり使っていない食器なども花器に見立てて使ってみることを提案した。
いただいたお菓子のはいっていた網状のピンクの袋を
靴下のようにグラスにかぶせて雰囲気をかえたり
最後にワイングラスの縁にリボンをかけて垂らすことで動きをつけたり
垂らしたジャスミンをラフィアを使って花器に固定したりする。
少ない花材しか使っていなくても
ちょっとしたことでおしゃれな印象になることに生徒さんから歓声があがる。
そんなアイデア勝負のアレンジメントに、提案した私自身が面白くなってしまい
生徒さんの脇で自分が夢中で取り組んでしまった。
わざわざ買うにはお花は案外高価な買い物だし
なくても全然困らないものだけど
花のあるテーブルで、カップボードから好きな紅茶カップを選び
茶葉から丁寧にお茶を煎れて、ゆっくりいただく。
お茶のお供にいただきもののアンリ・シャルパンティエのクッキーなども添え、
夕方のバタバタした時間の前に一服。
これこそ
猥雑な暮らしの中に必要不可欠な至福の時という気がする。
「そんな悠長な生活じゃないわ」と自分で自分に突っ込みを入れたくなるのを
グッと踏みとどまり
こうした時間を死守することで
豊かな人生がおくれるというものだ。
なーんて生徒さん達とおしゃべりし、意気投合したところで
今日のなでしこの会も無事、終了。
残骸のように残ったいくつかのお花たちをみながら
こんな風に意外と簡単なんだから
明日から私も花のある暮らしをこころがけよう!と、そう思った。
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