今月のなでしこの会は『フラワーアレンジメント』
とはいえ、私が正式な資格を持っているというわけではないので、
何流とかいうことではなく
おうちで多めの花材を使ってアレンジメントをつくる時の注意点や
人からお花をいただいた時の花瓶への活け方のコツみたいなものをお伝えした。
午前中、花材の買い出しにでかけ、白・黄色・紫を中心に
コントラスト配色もグラデーション配色もどちらもできるよう花材を選んだ。
メインは白と薄紫の八重咲きトルコ桔梗とダークパープルのスカビオサ
他に小ぶりの黄色い百合や白・黄色・濃いピンクのアリストロメリアなどが
主なる花材だ。
最初に大ぶりの花瓶2種を用意した。
白くてエレガントでクラシックなものと蒼いガラスのピッチャーのような広口のもの。
好きな方をまず選んで活けてみる。
案外、大量の花材を前にみんな収拾がつかなくなる。
一応、「これで出来上がりました」の声をきいてから、写真に撮り
私がほぼ同じ花材を使って活けなおす。
ちょっと散漫になっていた色や形がキュッとまとまって、テーマ性を帯びる。
次にもう一方の花瓶にも活けてみる。
最初に花瓶のもつイメージと花材をどう一体化させるかを考えてから始めることに
気づいて、1回目よりまとまりのよい花が活けられるようになっている。
徐々にコツと考え方がわかってくる様子が
花の形になって表れてくる。
最後はオアシスを花器に合わせてカットし、水を十分含ませて
すべての花材を使い切るつもりでアレンジメントを作る。
2時間以上花をいじっているので、最初オドオドしていた手つきが慣れてきて
思い切って短く切ることにも抵抗がなくなってくる。
黄色と白だけでできているアレンジメントに
私がポイントカラーで薄紫や濃い紫を足すことで
ゴージャスになっていくのを見て、歓声があがった。
紫系のグラデーションでドーム形の成形をしたアレンジメントは
ホッチキス止めして輪にしたグリーンが周囲をとりまき、都会的な印象になった。
最後に少しアンバランスする面白さを加え、完成させた。
100均で買った柄入りセロファンで器を覆い、リボンを巻けば
どうみても5000円はする立派なアレンジメントの出来上がりだ。
半分の材料費でお得感満載のアレンジメントを嬉しそうに抱え
みんなニコニコ顔で帰っていった。
我が家には残骸のようないくつかの花材と
個展の時にいただいた生き残りの花が少しあったので、
寄せ集めて活けてみたら案外しゃれたものが出来た。
予算をたくさん使ってもまとまりのないものになることもあるから
フラワーアレンジメントは金額じゃなくてセンスの問題なんだとつくづく感じる。
ここ3週間ほどいつになくお花のある生活になっているが
今こそ春本番
一年で心浮き立ついい季節
『花のある暮らし』の豊かさをもっと楽しまなきゃと思う。
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