個展が終わって1週間が経った。
スタートから考えると2週間近くが経ったことになる。
その間に220名ほどの方が会場を訪ねてくださり、
中にはお花やお菓子を携えていらした方も多かった。
会期の初日には立派な3本差しの胡蝶蘭と
ブリザーブドフラワーになっているオーストラリアのワイルドフラワー、
そして、古い友人ふたりが贈ってくれた白いカサブランカや極楽鳥花がメインの
ゴージャスなアレンジメントが届いた。
他にも可愛いブーケや花束、アレンジメントなどが最終日までにいくつか届いて
会場は毎日美しい花々で彩られ
次々花開くカサブランカの香りで満たされていた。
それらは1週間会場を飾り、最後には大量の額縁と共に我が家へ帰ってきた。
それから1週間、
さすがに毎日水を取り替える度に少しずつ枯れてしまうものも出てきているが、
それでもアレンジを変えつつ、今もリビングを飾っている。
芸能人でもない私のようなものが、これほどまでにたくさんのお花をいただくことは
個展の時をおいて他にはないのだが、
家まで持ち帰った花たちのアレンジを変えながら
少しでも長く楽しむ作業は、とても心豊かにさせてもらえる。
最初の大きなアレンジメントの中で生き残るのは決まってメインのお花ではなくて
脇や下支えしていた花や葉っぱ達だ。
その花や葉っぱ達を拾い集めて新しいミニブーケを作ると
最初の豪華さとはまたひと味違った楚々とした美しさのブーケになる。
長い茎をもっていた八重咲きのトルコ桔梗の花束も毎日少しずつ短く切り
最後はきゅっとまとめて小さなドレッシング入れなどに差してみる。
アレンジに手を加える度に
その花束を持ってきてくださった方の顔を思い浮かべる。
私へのお花をと、選んでくださったその気持ちを想像して
心がほっこりしてくる。
今回の個展には初めて個展に来てくださったここ2年ぐらいの新しい交友の方と
30年40年と昔からのおつきあいの方が多かった。
歳月が流れて
その間に人は濃密に関わったり、疎遠になったり、変化していくけれど
私が絵を続けていなければ決してこうした交流はもてなかったと
温かな気持ちが湧いてくる。
最後の一輪までアレンジを変えて
1日でも長くこの花の命を楽しみながら
そろりそろりと来年の個展へ向け、
新作の制作にとりかかろうと思っているところである。
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