2014年7月6日日曜日

半幅帯に目覚めて

 
 
 
季節はもうすぐ夏本番。
昨日も小雨が降っているというのにゆかた姿の女性を何人か電車の中で見かけた。
こんな天気の中、花火大会にでも出掛けるのだろうか。
 
自宅開催のなでしこの会も6月に夏の着物着付け教室を開いたが
参加している子育て支援の会でも今月のイベントとして
『ゆかたの着付け教室』をすることになっている。
 
参加者が集まるのかどうか、
チラシの効果のほどはもう少し経たないと分からないが
講師を頼まれた私としては自分もキモノに半幅帯を結んででかけようと考えた。
(なでしこの会では夏のキモノに夏の二重太鼓を締めていた)
 
来週の月曜日に予定されたイベントの日は、午後、お茶のお稽古もある。
そこで朝から夕方までキモノで過ごすことにし、
素足にゆかたではお茶室に入ることは許されないので
夏の絽のキモノに半幅帯を結ぶことにした。
(もちろん足袋をはく)
 
長らく自分の中では
半幅帯というアイテムはゆかたの時に締めるものと決めつけていたが
家に買い置いてあった帯結びの本をあらためてめくってみると
なんとなんと半幅帯にも結び方がたくさんあって
十分、小紋のキモノなどに粋な着方ととして使うことが出来ると分かった。
 
半幅帯を若いお嬢さん達が着ているつけ帯の蝶々結びに結んだのでは
さすがに還暦の私には子どもっぽ過ぎる。
かといって、貝の口という結び方や後見結びではおばさんっぽい。
 
確かにおばさんではあるが、そこはすこし抵抗して
おばさん仕様の変わり蝶々結びとでもいう結び方をしてみたい。
 
そう思いたち、今日はひとり和室にクーラーをガンガン効かせ
鏡の前であれやこれやと結んでみた。
 
ようはリボン結びの理屈なので
それさえ踏まえれば、
手持ちの半幅帯の長さを活かして、いろいろできることが判明。
 
案外、小粋な感じになるので夏はこのスタイルがいいかもとひとりほくそ笑んだ。
 
何ごとも決めつけはいけないということと
もっと好奇心をもって取り組めば、何ごとも奥が深い。
と、本日の学びはそんな感じ。
 
何十年もタンスの底に眠っていた半幅帯に
いよいよ登場の機会が巡ってきそうで
『お得感』を味わった私であるが、
よく考えると、
当時、大枚はたいて買ったもののこの半幅帯を1回も締めていないことに
懺悔したのである。
 
ごめんね~。
来週、着てあげるからね~。


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