2014年7月8日火曜日

ふとっちょ人形展

 
 
 
 
 
 
六本木のギリシャ大使館の隣にある展示スペースでやっている
粟辻早重さん制作の『ふとっちょさん』という人形の展覧会に行って来た。
 
粟辻早重さんは次女の勤めるデザイン事務所の社長のお母さんだ。
お年の頃は確か80歳。
(昨年、ホテルで人を招いて盛大にお祝いをなさったと思う)
 
しかし、白い会場を埋め尽くしているのはとてもカラフルで
キュートでユーモアのセンスを感じるふとっちょ人形達だった。
とても80歳の方が創ったとは思えない。
 
もちろん40数年間の集大成というか、
創り溜めたものを虫干しもかねて引っ張り出し展示したとあるから
30代から創り続けたものなのであろう。
 
その昔、生まれたご長女のための抱き人形として創ったのが人形作りの始めとか。
 
どれが最初の一体かはわからないが
制作年代を追うと、年齢を重ねてからの方がはじけっぷりがいい。
早重さんはデザイナーという職業から人形作家と自覚なさってからの方が
何かをふっきったということかもしれない。
 
会場を見て回りながら、何回かふふっと笑ってしまう。
ふとっちょさんのもつ可愛らしさとおかしみと
はじける元気な色あいに
観ているこちらの心が弾んでくる。
 
でも、早重さんは最初の男の子を預けた保育園の過失で亡くしているというし
ご主人の粟辻博さんも比較的若くして亡くなっている。
 
今は
デザイン事務所に勤めるメンバー全員の夕食を作り
彼女のむすめ(社長)を始めとする、みんなの健康を気遣うゴッドマザーということだ。
 
その豪快で前向きな生き方は人形達を観ていれば伝わってくる。
 
ものを創って表現することを生業にしている者は
その生き方そのものがそこに現れてしまうのだから
こんな風に
元気でチャーミングで可愛い作品で
観るものにパワーを注入できるって素晴らしいなと思った。
 
小難しいこと考えたり、訳のわかんない絵描いてないで
こういうストレートなものの方が真っ直ぐ伝わってくるよね。
 
多いに参考にして
私も頑張りま~す!!

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