我が家のお風呂の給湯器は製造から14年目を過ぎ、
いつ壊れてもおかしくない年数になった。
風呂給湯器が冬場に突然壊れた話を親戚や友人から聞かされていたので、
そうなる前に25年もののお風呂場もろとも全面リフォームをすることにした。
10月半ば、TOTOのショールームにいって、欲しいお風呂場のレイアウトを決め、
業者2社に相見積もりをとって、安い方の業者に決定し、
年内には工事を終わらせ、お正月に里帰りする娘達を驚かせようと算段した。
工事は12月8日から開始され、
まず、窓を二重窓にする工事が1日あり、
次の日に取り壊しがあり、
3日目には新しいお風呂が設置され、電気の配線工事があり、
4日目は壊したドアの開口部に部材を張り直し、壁紙を貼る内装工事が入る。
5日目は何かあったときの予備日。
そんな段取りで、順調ならば、先週の土曜日には新しいお風呂に入れると
ウキウキしながら工事の日を迎えた。
その間、ずっと家にいることを考え、
年賀状の木版による版木の作成と、150枚のハガキの摺り、
宛名書きに費やせば、ちょうどいい日程だと踏んでいた。
ところが、まず初日に業者が9時半になっても来ない。
どうしたのかと担当者に連絡すると
「あっ、窓はお風呂が新しくなってからじゃないと取り付けられないそうです。
連絡せずにすみません」ときた。
『はぁ?ふざけるな!』 その1
「じゃあ、今日は何も無しなんですね」
「そうなんです」
2日目、さすがに朝イチでふたり組の業者さんが来て、
ものすごい音とホコリをたてながら、バリバリメリメリお風呂を取り壊し、
完全に我が家は工事現場と化した。
しかも、取り壊してみたら、お風呂の土台に問題が生じ、
急遽、夕方6時頃、大工さんが来て、補強工事をすることになった。
こちらも爆音と金属を切っている嫌な匂いを充満させつつ、
夜9時半、土台を作る工事は終了し、いよいよ明日、新しいお風呂がくる。
ところが、次の日の朝、
業者さんはきたのに、物音がしない。
担当の営業さんもきて、何やら誰かと話している。
そして、私が呼ばれた。
「奥さん、大変なことが起きました。
お風呂場のドアは最初右にセットしてご提案したものを、
最終的には左に寄せたのに、
お風呂のメーカーさんが変更に気づかず、
最初の図面どおり右寄りにドアをつけちゃったんです。
なので、1から作り直しで、あと少なくとも1週間か10日はかかるみたいです」
『はぁ?ふざけるな!!』 その2
「えっ、お風呂壊しちゃったのに、あと10日もこの状態ですか?」
「今、お湯も出ないんですよ?」
「本当に申し訳ありません。
すぐ電気屋さんに連絡して、お湯が出るようにはしますので・・・」
「奥さん、申し訳ありません。
今日はもう電気屋さんが他の工事で伺えないので、
明日の朝イチでいいでしょうか」
『はぁ?ふざけるな!!!』 その3
というわけで、今、我が家は取り壊しから5日たったにも関わらず
写真のような工事現場のままなのである。
1日おきに近くの「極楽湯」に出掛け、860円も支払って温泉に浸かっている。
今日はスポーツクラブで初めてシャワーを使ってきた。
まだ、いつ入るという連絡はなく、
早くてもこの週末になるだろう。
なんてこった。
真冬に給湯器が突然壊れるという事態をかしこく回避したというのに、
思わぬ事件が勃発し、
この師走の気ぜわしいときにお風呂もなく、
私は工事現場で暮らしている。
もう心の声が駄々漏れで、怒り心頭と言うより、呆れているのだが、
今は新しいお風呂に
「あ~、極楽、極楽」と身を沈めることを心待ちにしている毎日である。
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