第17回 紫陽花展が無事、終了した。
会期7日の間に400名ほどの来場者があり、まずまずの盛況と言っていいだろう。
今回、新規メンバーになった3人にとっては、初めての紫陽花展だったので、
自分の作品が自分とは別の素材を使った作品群と並ぶこともなかっただろうし、
旧メンバーとの折り合いみたいな部分でもいろいろ気を遣ったり、
心配していたと思う。
結果は、
日本画の人が両隣に油絵が並ぶことで、新鮮な見え方をしたというし、
油絵の人もしかりで、個性のぶつかる会場を楽しんでいたように思う。
私自身はひとり木版画という作品群で、L字型の会場の曲がった一角を
2面全部使わせてもらった。
紫陽花展の一部であり、ミニ個展コーナーみたいな扱いで、
優遇されていたんだと思う。
毎年思うが、他のメンバーのお呼びしたお客様は木版画の概念をくつがえす
鮮やかで色数の多い我が作品を見て、まずは木版画だということが信じられない様子。
驚きと共に疑問符がいっぱいつくようで、
会期中は質問攻めに遭いながら、
楽しく木版の技法の説明や作品のもつテーマやストーリーなどをお聞かせした。
今回は何といっても昨年末に亡くなった親友を想って創った「レクイエム」が
作品のもつ意味合いとして重かったので、
お話しすると涙ぐまれる方が何人かいたほど。
秋の団体展に間に合えばと思っていたのを、巻きで制作し、
間に合わせたことで、大勢の方に直接、作品のストーリーをお話しできて、
いろいろな反応をいただけ嬉しかった。
天国の友人も見ていてくれたかもしれない。
『人のこと、ネタにつかわないでよ』といいながら・・・。
7名の内、3名が卒業して、3名が新規加入してくださったわけだが、
今までとは展覧会のテイストが少し変わることで、
今回は紫陽花展という展覧会自体がリフレッシュしたのではと思っている。
しかも、そんな新生紫陽花展だったにも関わらず、
神奈川新聞のインタビューがあり、
会期2日目の火曜日には写真入りで大きく記事が載った。
ちょうど搬入してセッティングの日だったので、
動きやすい普段着だったのが残念だが、メンバー中6名はその場におり、
来られなかったひとりの赤い作品が大きく写っている。
17回やってきて、写真付きの記事になったのは初めてなので、
メンバーの士気が上がったのはいうまでもない。
他にも朝日新聞の神奈川マリオン(展覧会情報)の欄にも
小さな記事が載り、
案内状を送って事前告知した2社の両方共が記事にしてくれたわけだから、
これはちょっとした快挙と言っていいだろう。
さて、今は箱に入って我が家に出戻ってきた作品達。
これをしまうのも、また、一仕事だ。
来週、作品撮影のためにプロのカメラマンが家まで来てくれるので、
「それが終わるまではこのままで放置かな・・・」と
一区切りつくとちょっと力が抜けて、
重い腰が上がらない展覧会明けの今日この頃である。
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