2016年6月18日土曜日

ピアソラ三昧の夜

 
 
 
今週はタンゴ、タンゴの1週間だった。
 
水曜日には銀座の朝日ホールで
三浦一馬君と石田様を前から2列目真ん中の席でかぶりつきで観て聴いて、
木・金とちゃんと仕事をして、
金曜日の夜は大学の生涯教育のタンゴ教室で前半は講義を聴いて、後半踊って、
土曜日の今日はトリオ・リベルタのコンサート。
 
トリオ・リベルタのコンサートには何度も行っているが、
結成15周年記念『ピアソラ・ストーリー』と題された、
全編、ピアソラの曲ばかりのコンサートだ。
 
それも、中岡君のMCゼロ、ピアソラの人生を物語仕立てにし、
俳優伊藤友樹がナレーションを務め、若き日のピアソラを彷彿とさせる役で登場、
時系列に沿った代表曲を16曲も演奏するという大盤振る舞い。
 
時間も2時間半の長丁場。
初めて聴く曲も多く、今更ながらピアソラの奥深さを知った。
 
会場は本郷台のリリスホールなので、客席数300の小さなところだ。
しかし、音響は定評があるし、会場の傾斜もあって観やすい。
 
その上、この特別な内容で全国ツアーに出るというわけでもなく、
今夜一夜限りのコンサートというのだから、実に贅沢だ。
 
私の席はF列13番で、前から6列目の真ん真ん中で、
ちょうどグランドピアノの鍵盤が目の前に真っ直ぐ奥に伸びている。
傾斜のきつい会場なので、さえぎるものが全くない状態で、
中岡君の鍵盤の上の指を斜め上から眺められ、
肝心の石田様は左斜め前にちょっと見下ろす感じでよく見える。
 
もうひとりのメンバー松原さんは
またちょっと太ったかもという熊さん体型で登場し、
なんと5本の音色の違うサックスを弾きこなした。
 
まったく個性の異なる3人が大好きなピアソラの曲を弾くため、
トリオ・リベルタを2000年に結成し、今年で満15年。
 
他にもピアソラを好んで弾くグループはあるが、
トリオ・リベルタのピアソラは、メンバーがいつでも楽しそうなのが何よりいい。
 
今夜も中岡さんは気持ちよさそうに2曲スペイン語の曲を朗々と謳い、
松原さんは体型そのままにタンギングのブホッブホッという音を軽快に鳴らし、
石田様は名器を抱きしめ、いつもより尚、身をくねらせ弾いて喝采を浴びていた。
 
周りのおば様達の黄色い声もあちこちから上がって、
その早弾きのパフォーマンスには大いなる拍手と共に笑い声が湧き起こる。
 
300人しか入らないホールの一夜限りのコンサートに
こんな特別なプログラムを用意して、
コスパ度外視で臨むトリオ・リベルタの心意気に惚れ直した。
 
まだまだこの3人でピアソラを愛してやっていこうという意思を受け取り、
私も1ファンとして、引き続き追っかけようと決めたところである。
 
ピアソラ、ブラボー!!
トリオ・リベルタ、ステキ~!!
石田様、アイシテル~!!

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