2017年6月13日火曜日

第18回 紫陽花展

 
 
 
 
 
 
6月12日(月)から18日(日)の1週間、関内の画廊楽Ⅰにおいて、
第18回の紫陽花展がスタートした。
 
紫陽花展も早いもので、今年で18回目を迎えた。
 
最初はギャラリーヨコハマで10年、
ギャラリーヨコハマが介護施設に変わるのを機に、
岩崎ミュージアムで5年、
岩崎ミュージアムの大規模改修工事に伴い、
ガレリア・セルテに移って2年、
ガレリア・セルテの管理人退職でクローズすることになって、
今年から画廊楽へと発表場所を変えて、今日までやってきた。
 
新しい画廊は白くて、真四角くて、天井高もあって、気持ちのいい空間だ。
そこに新しくふたりのメンバーを迎え、
合計8名での再スタートとなった。
 
日曜日の夕方、搬入とセッティングが行われたのだが、
志帆ちゃんの退院とお七夜が重なり、私はパスさせてもらった。
 
今回の画廊には飾り付け担当のスタッフがいたようで、
絵描きでもある彼がレイアウトを考えてくれ、メンバーはお任せだったとか。
 
初日月曜日の午後、画廊に初めて出向いたところ、
まず、駅から歩いて来て、玄関ドアの直ぐ脇の大きなショーウィンドウに
私の大きな作品が掛けられてあるのに目が止まり、ちょっとビックリした。
 
6点出品した内の1番大きな作品だったので、
ギャラリーの中でゆっくり見て欲しかったのだが、
この位置はいわゆる「看板娘」の役どころで、
アイキャッチのための立ち位置である。
 
雨降りの今日などは、ウィンドウの前で立ち止まって見る人はいないに等しいのが
やや寂しいが、
背景のダークなブルーグレイの壁紙に浮かぶ作品は、
時計草のダークローズや紫色を際立たせ、なかなかいい雰囲気だ。
 
会場全体をひとつの作品と考えている様子で、
ひとつの壁に同じ人の作品を並べる今までの展示方法とは異なり、
ひとりの人の作品が会場のあちらこちらに散る形の展示で、
それぞれの作品が隣り合う相乗効果を狙った配置になっていた。
 
新加入の日本画とオシャレなミクストメディアの作品のふたりが、
新鮮な風を吹き込んで、
去年から参加の日本画の作家も昨年よりずっといい作品になって、
会場全体に女流作家ならではの美しい彩りが溢れ、
明るく都会的な印象の展覧会になった。
 
新メンバーもいい方達ばかりで、和気藹々。
初孫誕生でセッティングをパスしたにも関わらず、
口々に「おめでとうございます」とお祝いの言葉をいただき、嬉しかった。
 
私は例によって、採れたての写真の中からいいものを選んでプリントし、
ミニアルバムにして持っていったので、
メンバーと言わず、お客様と言わず、話題は作品よりも志帆ちゃんになってしまい、
「泣く子と地頭には勝てない」状態だ。
 
まだまだ新米ママの助けが必要なこの時期に展覧会が重なり、
ちょっとてんやわんやだが、
初孫誕生1週間にして、大勢の方から祝福の声をいただき、
幸福感がじわじわと湧いてくるのを感じている。
 
今年の最大の作品は『結』
 
見知らぬふたりが出逢い、結ばれることの不思議を作品化したものだが、
次は新しい命の誕生の不思議をテーマに何か出来ればと思っている。
 
この世は不思議で満ちているのに、
何でも当たり前に過ごしていたことに気づいた。
 
小さな命がそれを思い出させ、
今、生きていることのいとおしさと感謝が満ちてくる。
 
もっと謙虚に生きなければ・・・。
 
おっと、志帆ちゃんが泣き出した。
あの泣き声はお腹がすいたのか、おむつが濡れたのか。
 
遙か昔の我が子を抱きしめた時の感動を思い起こしながら、
孫で追体験する歓びを味わおうと思う。
 

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