生後5日目にして、退院、そして、お七夜のお祝いをすることになった。
昨夜は若夫婦揃って、お祝いのディナーが病院で用意され、
娘の誕生の歓びを噛みしめたにちがいない。
メールで送られてきたフレンチのお祝い膳の写真は、彩りもよくとても豪華だったが、
そんなフレンチをこれから先、いつになったら食べにいける環境になるだろうと、
かえって切なくなったかもしれない。
今日はようやく次女が病院に来て、叔母としてベイビーと対面を果たした。
分娩室で撮った写真が衝撃的すぎて心配したらしいが、
日に日に顔つきが変わって、
5日目の今日はだいぶ女の子らしい顔だちになってきて、
叔母としてもホッとしたようだ。
最初にどうみてもパパ似の顔立ちだと思っていたのだが、
笑うとえくぼが出来るところや、長い眉と鼻の形は娘そっくりだと思えてきた。
こんな風に赤ちゃんは周囲のいろいろな人の顔に似ていると思わせて、
幸せを運んでくるんだなとしみじみ思う。
11時には病院を出、新米じぃじの安全運転で我が家へ。
いよいよこれから新しい環境で新米パパ・ママや新米じぃじ・ばぁばの生活が
始まる。
とりあえずは1ヶ月検診までは娘の実家である私の家にいて、
週末パパが見に来るということになる。
新米パパの初仕事として、命名用紙に娘の名前をしたためることと、
お風呂に入れさせることを課せられ、
おっかなびっくりやっている様子を見ながら、こうして誰しも親になっていくんだな
と思った。
名前は「志帆」
志を持って、帆を上げ、大海を渡っていって欲しいとの願いを込めたそうな。
案外、古風な名前に落ちついた。
自分の子どもを持ったとき、最後にひとつだけに絞るとなると、
漢字の意味が気になるらしく、「志」という字にこだわったとか。
少女よ、大志をいだけ!
また、お風呂ではパパの大きな手で支えられ、気持ちよさそうな顔で静かに沐浴。
ギャラリーが顔を突っ込んでは入れ替わり立ち替わり見に行って、
口をとんがらせて面白い顔をしたと言っては、カメラを向けていたのでは、
なかなかはかどらない。
そういう意味でも初夏に生まれて、風邪引く心配とかもないので、
6月はいい時期だったのかもしれない。
私もお七夜のお祝い膳として、あれこれ用意し、
シャンパンを抜いて祝杯を挙げた。
ちなみにメニューは
「ささみのフライ チーズ味と梅味」
「ピクルス」
「鰺の南蛮漬け」
「かぼちゃのミートパイ」
「カリフラワーのグラタン」
「トマトのイタリアンサラダ」
さて、いよいよ今夜から夜中の授乳が始まる。
こればっかりは新米パパはいないし、じじばばの出番でもないので、
新米ママが頑張るしかない。
まだ、傷は癒えないし、お乳も出ていない上に
ミルクを作るにも段取りの悪い娘にとって、
辛い日常の始まりだ。
私は私で明日から例年どおり紫陽花展がスタートする。
今夜は搬入と飾り付けだったにも関わらず、メンバーにお任せしてしまったので、
明日からは会場に行かなければと思っている。
忙しくも、可愛くて珍しくて懐かしい、初めてづくしのこの生活をしばらく楽しんで、
また、作品に転化できたらいいなと思う。
私にとっても娘の出産は人生のビッグイベントである。
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