2017年10月8日日曜日

版画協会展はじまる

 
 
 
昨日から、上野の都美術館で、版画協会展が始まった。
 
ここ数年、運営委員としての活動から遠ざかっていて、
ただ単に作品を出品しているだけになっているが、
会期中、1度も観に行かないというわけにもいかず、
今日は娘の中高のママ友ふたりを誘って、観に行ってきた。
 
ふたりは次女がまだ高校生だったときからの友人なので、
早15~16年のおつきあいになり、
その長きにわたって私の作品を、団体展・グループ展・個展と
毎年、丁寧に観に来てくれているありがたい友人である。
 
と同時に、それぞれの娘達も成長を遂げ、今や立派な社会人として、
今、正に、働き盛り。
 
脂がのっているといっていい年頃だ。
 
一方、親達は等しく年を重ね、
今日の3人の中で1番若いひとりも年明けには還暦を迎える。
 
そんなそれぞれの人生や家族のありよう、時の流れを共有してきた友人とは、
会えば懐かしい昔話にもなり、お互いの家族の近況報告を歓びあう事が出来るし、
最後は自分達も頑張ろうと檄を飛ばしあえる仲でもある。
 
ふたりには、私の作品テーマの年ごとの変遷も観てもらっていて、
今年の作品テーマは昨年の長女の結婚で感じたことであることも知っているし、
来年は生まれた小さな命から得た想いになることも予告している。
 
都美術館に陳列された膨大な作品群を観ている間に、
オンタイムで長女から送られて来たLINEに添付されたベイビーの写真を見せびらかし、
素直に「可愛い~」と叫んでくれる友人達は、
私にとってかけがえのない存在だ。
 
同じ時代に似たような結婚・子育てなど、共通の経験をしたもの同士だからこそ
わかり合える、ある種の共有感覚が、
会話を弾ませているのだと思う。
 
年に数回、交流を保ち、
情報交換をしたり、讃えたり、励まし合ったり、檄を飛ばしたり、慰めたり・・・。
 
忌憚なくそんなことが言える人間関係を大切にしながら、
「少なくともあと10年は行きたいところへ行き、やりたいことをし、
食べたいものを食べていたいわね」と笑いながら、
目の前の大きなパフェをペロリと平らげた。
 
こんな風に今の自分のあり方の方向性を確かめることで、
迷いなく舵を切ることが出来る。
 
そういう友人と、そういう時間を持てた幸せを噛みしめ、
私も明日から次の一手を繰り出そうと思う。
 

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