2018年2月11日日曜日

孫の吸引力

 
 
 
 
 
孫の志帆は目下、生後8ヶ月になったところ。
まだ、周囲の人間で確実に見分けられるのは母親と父親ぐらい。
実の父親でさえ、時に怪しく、泣かれる始末。
 
まして、母親の両親、つまり、私達夫婦など、
私は泣かれたことはないが、
ダンナは先ず、再会時には泣きべそをかくところから始まる。
 
更に、大阪に住んでいる父親側の両親となると、
志帆にとっては、もっとよく分からない人になってしまう。
 
しかし、頻度高く会いたいと思っても、東京と大阪はいささか遠いので、
数ヶ月に1度がやっとだ。
そこで、なかなか会いに来てくれない若夫婦に業を煮やして、
会いたさ見たさで、この3連休に大阪の方のおばあちゃんご夫婦がやってきた。
 
私達にしても、あちらのご両親と会うのは、夏のお宮参り以来なので、
一緒にランチをして、その後、品川の水族館に行くことになった。
 
ホテルの和食屋さんで待ちあわせ、
昨夜から品川のホテルに泊まっているというご両親と若夫婦、私達、
そして、バギーに乗って登場の志帆とでテーブルを囲んだ。
 
志帆は6人の大人の顔を不思議そうな顔で見あげ、キョロキョロ。
口々に声をかけられ、ほっぺたをつつかれ、泣くわけではないけど、
「どうしたらいいの?」みたいな表情で母親に助けを求めている。
 
料理が運ばれてくる間、
ひとりずつ順番にパスして、抱っこされても、
泣くわけでも無し、笑うわけでも無し・・・。
 
一巡してバギーに戻ると、ちょっと一安心といった顔つきだ。
 
食後に行った水族館は恐ろしいほどの人の数で、
3連休の中日を
お手軽に都心の水族館で過ごそうとする家族連れでごった返していた。
 
志帆と同じぐらいの生後半年から1歳未満の赤ちゃんも数多く見られ、
館内のバギーの数はハンパない。
 
志帆はランチタイムにミルクをたっぷり飲んだせいか、
水族館に到着したあたりからお休みモードに突入し、
お目当ての2時半スタートのイルカショーの時間帯は、
バギーの中で完全に熟睡。
 
大の大人6人が孫抜きでイルカショーを観るというありがちなパターンに。
 
周囲の赤ちゃん達も案外同じパターンで、
隣の夫婦も熟睡するベイビーをダンナさんが胸に抱き、
奥さんが横でイルカショーの動画を撮っていた。
 
我が家のじーじはすっかり人酔いして、
先に表に出て待ってると、早々に退散した。
 
ちょうどその頃、志帆は目を覚まして、ようやくペンギンさんやら鮫さん、
エイさんなど、ドームを行き交うたくさんのお魚に目を白黒。
 
あまりの人の多さと初めて観る大量のお魚、館内の音楽や人の声など、
刺激が強すぎて、夜、興奮して寝ないのではと心配するほどだ。
 
友人知人から孫の保育園や小学校の催事に行ってきたという話を聞いていたが、
遂に、私達も孫をダシに出掛けるというイベントにデビューしたらしい。
 
肝心の孫は、まだ、まったく事情を飲み込んでいないのが笑えるが、
核家族化で少子化の日本にあって、
「お孫様は神様です」とは
そういうことと実感した。
  
 
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿