お正月恒例の淺草新春歌舞伎に行ってきた。
今年はいつもの歌舞伎フレンドが淺草に住んでいるので、
東銀座の歌舞伎座ではなく、お膝元の淺草公会堂にご一緒することにした。
公演は午後3時から開演で、2時半入場だったので、
昼過ぎには集合して、淺草名物でランチとお茶をすることにした。
といっても、場所は淺草人の友人にお任せだったのだが、
今年の淺草はびっくりするほど外人で溢れかえっていた。
都営浅草線の淺草駅のホームに降り立ったところから、それは始まっていて、
地上に出るまでがすでに大行列で、
朝のラッシュアワー並み。
その人垣が仲見世通りまで延々と続いている。
日本人より東洋系の外国人の方が多いのでは思うぐらい。
一体、日本はどうなっちゃったんだろう・・・。
というわけで、せっかく来たんだから浅草寺の初詣をしたかったが、断念。
2日に伊勢山皇大神宮に行ったので浮気はしないことにした。
友人曰く、これでも三が日に比べれば、落ちついた方らしい。
友人はといえば、昨日あたりから腰からくる膝の痛みがあるとかで、
着物は断念して洋装でやってきた。
歩くのもやっとの状態なのに、ランチ場所も喫茶店も、
どこもかしこも長蛇の列。
しかも、順番が回ってきて通されたところが2階のお座敷だったりで、
足腰に痛みのある友人には過酷なシチュエーションばかりで申し訳ないぐらい。
ランチはうなぎ屋『小柳』の鰻重と肝吸い。
私達のすぐ脇の床の間には、猿之助さんの隈取りとサインが飾ってあった。
さすが、淺草。
その後のコーヒーとケーキは『アンジェラス』で
アンジェラスというバタークリームのケーキとアメリカンコーヒー。
淺草では有名なレトロな喫茶店で、
座った席には手塚治虫がお店のために描いたと思われるイラストが置いてあった。
どちらも列に並んだせいで少し急ぎ足になってしまったけど、
淺草らしいお店2軒を堪能し、歌舞伎の開場時間を迎えた。
今年の淺草新春歌舞伎の午後の演目は
『寿曽我対面』
『番長皿屋敷』
『乗合船恵方萬歳』
尾上松也や板東巳之助、中村隼人など、若手ばかりで演じるのが、
この淺草新春歌舞伎だ。
10年ぐらい前にここで観た勘九郎や七之助、当時の亀治郎こと今の猿之助など、
みんなここで大きな役を初役で演って、
その後、歌舞伎座へと駆け上がっていく。
今の芸能界のアイドルに対して「誰押し」みたいな言い方があるけど、
ある意味、淺草で見初めて、追っかけるみたいな見方もありかなと思う。
さて、今年はどんな歌舞伎を観ることが出来るだろう。
席取りはひとえに歌舞伎フレンドの友人にかかっているのだが、
まずは腰と膝をしっかり治して、
元気に歌舞伎鑑賞できる体を取り戻して欲しい。
私も2年前の正月2日に突如、帯状疱疹を発症し、
2ヶ月間痛みに耐えた記憶がよみがえってきた。
みんな、もう若くないと自覚せざるを得ないお年頃、
健康な体に健康な心が宿るので、
友人にも早くそういう日がくるよう願っている。
とりあえず、私の2019年のお楽しみ会は歌舞伎と鰻で幕開けだ。
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