12月に入って、次々、忘年会と称して、
あちらの会、こちらの会と
所属している仲間との締めくくりの飲み会が続いている。
昨日は今年最後の絵画教室があり、
カレンダーを組み立てる作業があって、
講評会の後、
場所を変えて、
スペアリブの美味しいお店で忘年会が行われた。
いつもはキリンビールの工場に併設された
出来たてビールが美味しいドイツレストランで行われる忘年会だが、
今年は趣向を変えて、
スペアリブがメインのレストランだ。
スペアリブにはもちろんビールがよく合うので、
結局はエールビールを注文したりして、
このメンバーとはいつもビールを飲みながら
1年を振り返ることになる。
1年は長いようで短いと感じるのが常だが、
私の周囲では、
今年1年の間に大きな怪我をしたり、
癌の疑いがかかってうつめいた心理状態に陥ったりと
心身共にきつかった方もいる。
そんな方にとっては
長い1年だったのかもしれない。
私が主宰するカウンセリングルームに通っている
クライアントさんをみても、
1年以上通っている方は
お悩みの深さも深刻で、
今はだいぶ道は拓けたとはいえ、
心の安寧を保てる時とそうでもない時がある方が多い。
そんなクライアントさん達も今週ぐらいから、
次回の予約が2020年の1月になり、
今年最後のセッションということになる。
夕べのクライアントさんも
2019年1月下旬に初回のカウンセリングを受けられ、
息子さんとの関係、
ご主人との関係などに悩んで来談され、
現在に至っている。
昨日は
初回のインテーク面接の時の彼女の言葉を
カルテをみながら振り返ったりして、
今はだいぶ気持ちが落ちついて、
関係性も上手にコントロールできるようになってきていると
確認した。
セッションが終了し、
共に部屋を出てエレベーターの前まで来たところで、
彼女が手を出して握手を求めてきたので、
私は思わず彼女を抱き寄せ、
ハグをした。
「どうぞよい2020年になりますように」
そう願って、彼女の背中に回した手をポンポンとして、
少し力を込めて抱き寄せた。
その時、「先生に力をもらったようで嬉しい」と言って、
彼女の顔に笑顔がこぼれた。
日本には大の大人同士がハグするという習慣はないが、
ハグするとお互いの体温が伝わって来るし、
柔らかな体の感触に安心感を感じることが出来るのではと思う。
これからまだ、年内に数名、
今年最後のセッションを予定しているクライアントさんがいるのだが、
すでに長い間通ってきている方とは、
最後にハグして終わろうと思っている。
カウンセラーとクライアント、
その距離感をあまり縮めてはいけないと習ったけれど、
言葉でアドバイスしたり、励ましたりするのとは違う
何かがハグで伝えられるのではと思うので、
今年の最後はハグで締めくくることにしよう。
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