2021年2月21日日曜日

大量の釉がけ

 









土曜日の朝9時、
陶芸工房に到着。

夕方5時まで、
ぶっ通しで器に釉薬をかける作業が始まった。

以前は工房のルールで
奇数月の後半の作陶日に釉薬はかけることになっていた。
つまり、2か月に1度、釉薬をかけ、
本焼きをしてもらえた。

しかし、窯の焼きを担当するのが
先生一人になり、
体験教室のお客さんの器も焼かなければならず、
今年から、会員は3か月に1度しか、
釉薬をかけた器の本焼きを
してもらえないことになったのだ。

こればっかりはお願いしている立場なので、
いかんともしがたいのだが、
さすがに多作の私としては
3か月に1度だと
作品がたまりすぎて、大変なことになった。

1回の本焼きのチャンスに
今回は大小29個の器が素焼きを終えており、
釉薬をかけるという作業が待っていた。

他の会員はせいぜい7~8個ぐらいなので、
個数でいえば、ダントツの1位ということになる。

通常の午後だけの3時間半では間に合わないので、
4月の個展の週の分を振り替えるという合わせ技を用い、
午前午後の通しで作業をすることにした。

午前中は振り替えたわけだから、
遠慮がちに片隅で作業をと気持ちだけはそう思うのだが、
なにしろ30個近くの器があるので、
結局は通常4人で使う作業台を独り占めし、
お店を開く形になってしまった。

幸い午前中に来た会員は私以外は2名だけだったし、
私が大量に制作していることはよくご存じの方達なので、
何も言わずにスペースを提供してくださり、
感謝感激…である。

当の本人はマスクをし、
あいさつした後は
無駄口は一切叩かず、
黙々と一心不乱に作業していたので、
たぶん、近寄りがたい空気をまとっていたに違いない。

午前中は、器の裏に撥水剤を塗り、
必要な釉薬を釉薬置き場から出してきて、
1色につき20分の攪拌をし、
器にかけるという作業をした。

器にはそれぞれが好みの釉薬をかける。
ひとつの器に1色かける人も2色かける人もいるが、
私は3色のかけ分けなので、
その分、攪拌する必要もあるし、
乾かす時間、2色目、3色目をかける頃合いなど、
神経を使うことが多い。

釉薬をかけた器が触ってもべたつかないぐらいに
乾いたら、
裏にも着いた釉薬を丁寧にはがす。

窯の中で釉薬が溶け出して
窯の石板にくっつくというトラブルは
絶対に避けなくてはならないからだ。

12時半で午前組の作陶時間は終わるので、
そのタイミングで外に出て、
駅前のインドカリーの美味しいお店でしばしのブレイク。

すでに目はショボショボ、肩はがちがちだが、
予定通り、6~7割の作業は済んだので、
峠を越した安堵感で、
かぶとチキンのカリーもとても美味しかったし、
巨大なナンもペロリと平らげた。

午後はいつものメンバーがやってきたので、
私もここが自分の場所とばかり、
大きな顔で続きの作業をすることができた。

午後は午前中とは別の釉薬を2種類攪拌し、
テープワークをいって
あらかじめメンディングテープで
お皿に模様を作ったところに
紺色に発色する釉薬をかけた。

大皿は不透明な白に発色する釉薬の上に
更に透明な釉薬をかけたりして、
ある効果を狙ってみた。

今は今年の秋の陶芸展に向け、
自分らしい作品と、
課題作品の両方を作らなければならず、
趣味の陶芸とはいえ、
ちょっと趣味の域を超えている今日この頃である。

今回、釉薬をかけたのは

中鉢9個
天ぷら用中皿6枚
抹茶塩用小皿5枚
特大飾り皿1枚
さんま用長皿2枚
特大長皿1枚
サラダボール3枚
12角形中皿2枚

以上29点

さあ、どんな風に焼きあがってくるのか。

ここから先は先生に託しているので、
大きなことは言えないが、
「仕上げを御覧じろ」と
今は言っておこう。











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