孫2号の由依が満1歳の誕生日を迎えた。
去年の夏はコロナの厳戒態勢の中、
戦々恐々とした気分で
娘の出産を待ちわびた。
世の中のコロナ事情は収まるどころか
ますます風雲急を告げている。
早く30代の娘世代にワクチンが回ってくることを
願うばかりの今日この頃だ。
孫1号が満1歳を迎えた時は
まだこのマンションに引っ越す前で、
西小山の賃貸マンションに住んでいた。
その時も同じように
志帆の満1歳の誕生日に
「一升餅を満1歳の赤子に背負わせる」
という伝統行事に習って、
大きな重たいパンを背負わせて
上手くハイハイできるかどうかという
イベントを行った。
しかし、志帆は大泣きして
パンを背中にくくり付けることさえ難しかった。
しかし、孫2号の由依は
日頃から食欲旺盛な活発な娘なので、
何とかこの重たい特注のパンを背負って、
頑張ってくれるのではと期待した。
まず、北斎漫画のお相撲さんが描かれた風呂敷で
そのパンを包み、由依の背中に載せて、
首下で結んだ。
(この風呂敷は私の仕込み。この行事の趣旨にピッタリ)
ちょっと迷惑そうな顔つきだが、
何とか背負うところまではできた。
そして、ハイハイ。
途中からは泣き出してしまったが、
何とか母親のところまでたどり着いた。
これで「一生食べるものには困らない」
というのが、
この行事の言い伝えである。
こんな風に日本の伝統行事が
節目節目に生かされているのはいいものだ。
この行事がどこの地域の風習か分からないが、
娘が友達やネットの情報で得たものか、
婿殿の出身地大阪の言い伝えか、
いずれにせよ日本的だし「映える」。
まるでちぎりパンのようなぷくぷくの手足と、
まん丸のお顔に、
体の大きさがすっぽり隠れるほどの大きな丸いパン。
はるか昔、私の娘たちが満1歳を迎えたのは、
ふたりとも香港だったので、
全く知らなかったこの伝統行事。
ばぁば世代になって初めて知ったが、
なかなか楽しい風習だと思った。
当人には迷惑千万な話だろうが、
大きくなったら笑えるだろう。
日本文化を大切にできる子に育ちますように!
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