2022年7月4日月曜日

石田様 第3夜YAMATO

 











今日は2022年7月4日。
7月4日はアメリカの独立記念日であり、
2022年7月4日はピアソラ没後30年の命日でもある。

そんな日に
月に1回、5夜連続の石田泰尚スペシャル
『熱狂の夜』と題されたコンサートの
3回目が行われた。

3回目の今日は
「YAMATOストリングスカルテット」

1回目から演奏家の人数が増えていき、
今日はカルテットなので4人。

因みに次回は石田組、
最後は神奈フィルである。

このひと月の間に石田様の自叙伝を読んだので、
石田様がカルテットという形式を
重要視していることがわかった。

YAMATOの結成は1994年というから
30年近くも前になる。

バラバラの音大に通っていた4人が
どこでどう知り合ったのか意気投合し、
チェロの阪田宏彰氏をリーダーに集結し、
50歳になりなんとする今日まで
同じメンバーで続けてきた弦楽四重奏団だ。

一昨年、コロナ禍の中、
YAMATOは4回連続でベートーベンの
中・後期弦楽四重奏曲の演奏会を敢行した。

その時も4人の切磋琢磨する結束力に驚いたが、
今夜の演奏はその時にも増して、
実に楽しそうでノリノリだった。

ピアソラのアディオス・ノニーノで始まり、
命日に敬意を表し、
ドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」と
スメタナの弦楽四重奏曲「我が生涯より」で
カルテットとしての実力を余すことなく発揮。

他に
伊福部昭作の「ゴジラ」を近藤和明氏の編曲で、
YAMATOならではの演奏に仕立て上げた。
2部の最後は
ピアソラの「革命家」で
こちらもカルテットとしての革命に挑む
彼ららしいパッショネイトな演奏であった。

とにかく4人のうち誰かが欠けることは
ありえないという固い絆で
独自の世界観を構築し、
まずは本人たちが音楽を存分に楽しみ、
観客を引きずり込んでいく。

見ていて羨ましくなるような4人組と
同じ空間で素敵な時間を共にした。

ヴァイオリンもヴィオラもチェロも
ひとりずつが弾いているのに
それぞれリスペクトしながらひとつの音楽を
創り上げていく。

その音楽家ならではの歓びに
嫉妬した美しい一夜である。




















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