2022年7月30日土曜日

桃と富士山

 

















夏本番、
早起きして山梨へ1日バス旅行に行ってきた。

天気はもちろん快晴、
朝6時にすでに28℃。

パティシエ学校の講師仲間の友人と、
7時20分、武蔵小杉駅前集合で出発(早!)

友人が探してきてくれた旅行だったので、
目的地が富士山五合目であることと、
途中、桃狩りをして
桃食べ放題があることしか知らずに、
とにかく気分転換にちょうどいいと思い、
参加した。

しかし、私には10年ほど前、
桃狩りと言えば、苦い思い出がある。

その時も同じように朝早く横浜駅から
バスに乗り、富士山五合目を目指した。
旅のお供は次女である。

その時は富士山五合目の他には
近くの風穴の見学と、桃狩りがセットで、
ランチはどこか2流のホテルのレストランだった。

食後に桃狩りがセッティングされていて、
食い意地の張った私は3つか4つ
桃を食べたという記憶がある。

しかし、それが帰りのバスの中で
緊急事態を引き起こすことなど
知るよしもない。

と、ここまでで大体、想像はつくと思うが、
ご想像通り、帰りのバスで急降下爆弾が…。
しかも、更にまずいことに
帰りの高速道路は大渋滞。

あわや、私は渋滞の車列の向こうの草陰で
うずくまる事態になるのかと思ったというのが、
桃食べ放題にまつわる苦い思い出だ。

今回の旅程は風穴こそ含まれていないが、
目的は「桃と富士山」なことは同じなので、
お誘いを受けた時は
つい、デジャブかと思うほどに
苦い思い出が一瞬、脳裏をかすめた。

しかし、NOの言えない女は
「行きましょ、行きましょ」と安請け合いし、
ストッパと正露丸をポーチに忍ばせ、
何ごともなかったかのように
バスに乗り込んだ。

コロナの感染が風雲急を告げているので、
さぞやキャンセルが出ているのではと
期待(?)したが、
まったくそんなことはなく、
予定通りの乗客約40名を乗せて、
バスは一路、富士山を目指した。

聴けば、友人のお孫さんは
正に先週末、コロナ陽性になったというし、
我が家も5歳児が高熱を出して慌てたという
コロナ話でひとしきり盛り上がった。

大阪の聞き馴染みのないバス会社の
広島から来たという言葉遣いの粗暴な添乗員の
敬語を知らないつっけんどんな物言いに
かなりイラっとしながらも、
バスの運行自体は順調に山梨に向け進んだ。

車中では
私のブログを読んでいてくれた友人と
ダンナの悪口で大盛り上がりし、
「使えない男談義」は留まるところを知らない。

道中、昔の旅行会社の使う手みたいに
「わさび漬店」と「宝石店」に立ち寄り、
山梨名物ほうとうの昼ご飯を食べてから、
午後のメインイベント桃狩りに。

昼ご飯をお腹にいれてから、
ほどほどに桃を食べさせようという魂胆か。
よく分からんが
「桃は別腹」という言葉を知らないらしい。

しかし、何しろ10年前の悪夢もあるので、
そこは慎重に、
やや硬めながら、甘さがのった桃を見極め、
大きな玉で3個いただいた。

桃の好みは人それぞれだが、
私は手でつるつる皮がむけるような桃ではなく、
ナイフでむくかかじりつくぐらいの硬さで
果肉がピンクに色づいたものが好みである。

桃の種類までは訊かなかったが、
ここの桃園の種類は
好みと合致した美味しい桃だったのは幸いだ。

遠くに入道雲の湧く山々を眺めながら、
桃を頬張る図はいかにも夏休みという感じで、
私が小学生だったら、
本日の絵日記は「桃狩り」になるだろう。

残念なことに富士山五合目にバスが着いた頃は、
6合目から頂上にかけて雲が立ち込め、
富士山のシルエットを拝むことはできなかった。

おみやげに「富士山名物メロンパン」を求め、
バスは高速に乗り
武蔵小杉へと帰路に就いた。

今のところ、ストッパのごやっかいにも
ならず、順調にいくのかと思いきや、
見れば、高速の掲示板に
「事故渋滞 6㎏40分」の文字(ヤバ!)

正にデジャブかとおののいたが、
バスの運転手さんの機転で下道に降り、
結果、1時間ほどの予定オーバーだったが、
バスは無事に武蔵小杉に着いた。

途中、バスの中で電話が鳴り、
「娘がコロナ陽性になってしまったので、
明日のカウンセリングは
キャンセルさせてください」と
クライアントさんから連絡が入った。

本当に身近なところまでコロナが来ていると
いうことを実感した1日だったが、
とりあえず、
オーママはお腹グルグルにもならず、
楽しい夏休みの思い出を作ることが出来た。

























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