今日は1日中、冷たい雨が降っていたらしい。
らしいというのは
1日中、1歩も家から出なかったから
実のところどうなのか知らないまま日が暮れた。
ただ、昨日より確実に気温が下がっていて
家の中にいても
カーディガンを羽織らないと寒かった。
私の場合、
家の中の仕事と言えば、版画の制作になり、
外の仕事と言えば、カウンセリングになる。
今日は11月半ばまでに彫り上げてしまいたい
新作版画の飾り彫りというパートを
せっせっと進めていた。
版画の彫りは「平彫り」と「飾り彫り」に
大きく分かれていて、
まずは細かい彫りはせずに
残したいシルエットの周囲を彫る「平彫り」を
先にすべて終えてしまう。
それから気持ちを切り替えて、
摺りあがった時のことをイメージしながら
「飾り彫り」を行う。
つまり、花びらなら花びららしさを
葉っぱなら葉っぱらしさを表現する。
今日は正に花びらの部分を彫って、
葉っぱの部分を水彩で直接、版に描いた。
その線をガイドに
明日、葉っぱを彫るつもりだ。
けっこう目に来る作業が続いたので、
午後からはリフレッシュも兼ねて、
少し手の込んだ料理とお菓子を作ることに。
料理はビーフシチュー。
お菓子はタルト・タタン。
いずれもレシピがあるわけでなく
ビーフシチューは我が家のスタイルで、
タルト・タタンは志麻さんがTVで作った
レシピをYouTubeでチラ見しただけで
適当に勘を働かせ作ることにした。
我が家は朝ご飯をけっこうしっかり作るので
昼は私が家にいてもいなくても
ほとんど作らない。
ダンナは彫り台にしがみついている私の
殺気立つ気配を察して
「お昼なぁに?」みたいな愚問は発しない。
それぞれが食べたい時に
適当に台所にいって何か作って食べる方式だ。
今日のお昼は
ダンナはレトルトのカレーを湯煎して
冷凍ご飯をチンして食べていた。
私は残り物のすき焼きとご飯に佃煮。
というわけで、
家に居ながら何もしない奥さんとしては
夕飯ぐらいはちゃんとするかという
健気な思いで、午後3時にはキッチンに立ち、
まずは大きなリンゴを3つ、
せっせっと皮をむいたというわけである。
焼き菓子用の型にキビ砂糖を敷き詰め
バターをさいころ状に切って散りばめ
その上にレンチンしたリンゴを
きれいに並べオーブンで焼く。
それがYouTubeで見たタルト・タタンの
作り方であるが、
何分レンチンするとか
何gの砂糖を敷き詰めるのかとか
何度のオーブンに何分入れるのかとかが
全く分からないので、
完全に私の勘が頼みのいい加減な
お菓子作りだ。
出来あがりの様子が写真で見たものより
焦げ目がつかなかったので、
多分、砂糖の量が足りないんだと思うが
今更、後戻りはできない。
食べてみれば、それでも十分甘かったので
味としてはこれ以上の砂糖は
ちょっと控えたいところだ。
並べてみるとまるでクリスマスのディナーの
ようだが、
ダンナは例によって当たり前といった風で
何の感想もなく食べているから
古女房だけがおおげさに
「あ~、美味しく出来た!」と
作るの大変だったアピールに忙しい。
カウンセリングでクライエントさんから
どうしようもない夫の悪口を
よく聴かされているが、
どこにもそこにもそんな亭主が
ゴロゴロいるもんだと
本日もあきれるばかり。
きっとこのブログを読んで
チームきみのの男性諸氏が
整体の時や美容室でヘアカラーする時に
慰めてくれるだろう。
案外、私にとって
料理はリフレッシュ効果があるので、
これでまたパワーをチャージして
明日は葉っぱの飾り彫りをしようと思う。
そうすれば、残る「飾り彫り」は
背景のショパンの楽譜のみ。
これでつつがなく予定通りに
月半ばまでにすべての版が彫りあがる。
1日中、閉じ籠った日は、
スマホの「フィットネス」のアプリが
「まだ時間がありますよ」と
歩けと命じてくるけど、
「閉じ籠る日にそれは無理!」と
独り言ちながら
タルト・タタンの2切れ目に手を出した。
あ~、閉じ籠る日は豚になる~。
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