昨夜、「熱狂の夜 第3夜」と題された
石田様のコンサートに
川崎のミューザ川崎シンフォニーホールまで
行ってきた。
台風10号がノロノロと迷走しながら
徐々に近づく中、
それでも公演中止という連絡はなかったので
いつも通り早めに友人と落ち合って
早ご飯とおしゃべりを楽しんでから
ホールに向かった。
結局、恐れていた雨は
行きは小雨程度、
帰りは全く降っていなかったので
長傘を持って出たが杞憂に終わった。
「熱狂の夜第二章」は6回連続で、月1回、
今回はその第3夜である。
メインのアーティストは
言わずもがなの石田様こと石田泰尚氏だが
回を追うごとに演奏メンバーの数が増える。
今回は3回目ということで
メンバーも3人だ。
「Trio Japan」
トリオ・ジャパン
まだ結成して日の浅いトリオだ。
もちろん招集をかけたのは石田様だが
そのメンバーが凄かった。
ヴァイオリンの石田様とチェロの西谷牧人
ピアノの佐藤卓史の3人。
石田様は国立を首席で卒業後、
かなフィルのコンマスを経て
自身がプロデュースするYAMATOや石田組など
全国行脚で演奏活動をしている
今、最も熱いヴァイオリニストだ。
西谷牧人氏は藝大と同大学院を修了後、
米国に留学。
今は東京交響楽団の首席チェロ奏者であり
藝大の非常勤講師もしている。
石田組の重要メンバーのひとりでもある。
佐藤卓史氏は藝大首席卒業後、ウィーンに留学。
N響・東京交響楽団・日フィルなどのメンバーを
経て、幅広い分野で活躍中のピアニスト。
佐藤卓史さんだけが初めて知る演奏家で
私達は姿かたちも演奏も楽しみにしていた。
そして、いよいよ3人が舞台に登場し、
スッと息を合わせ、
ピアノから演奏がスタートした。
今回の演目は
第1部
メンデルスゾーン
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.49
第1~4楽章
第2部
チャイコフスキー
ピアノ三重奏曲ィ短調op.50
「偉大な芸術家の想い出に」
第1楽章
第2楽章主題・第1~第11変奏
最終変奏とコーダ
どちらの曲も全く知らないばかりか
途中で途切れることもなく演奏される内容。
確実に途中で眠りの世界に行くだろうと
思われた。
しかし、
演奏直後からその予想は見事に覆され、
3人の輝くような音色が呼応しながら
ホールを満たした。
佐藤卓史の
おおらかでふくよかな音色のピアノ
西谷牧人の
真面目で気品のある音色のチェロ
石田泰尚の
繊細で魅惑的な音色のヴィオリン
いつもならピアノの人は
石田様に遠慮して伴奏っぽくなるのに
佐藤卓史はまったく怖気づくことなく
とても楽しそうに体全体で弾く
軽やかでVividな演奏だつた。
舞台左袖2階最前列の私達からは
ちょうどピアノの手元がよく見え、
私達ふたりは
今回、すっかり佐藤卓史のファンになって
しまった。
折しも、昨日の朝の「朝イチ」という番組に
石田組が出演するというのを
友人からのメールで知って観たところ
だったので、
同じ日にそのメンバーの石田様と西谷さんを
目の前に見ながら
演奏を聴け、幸せな気分だった。
最後のMCにもテレビ出演の話が出て、
会場からは大きな拍手が起こっていたので
やっぱりこの「熱狂の夜」公演は
石田様のファンが詰めかけているんだなと
感じた。
「トリオ・ジャパン」とは
また大きく出たもんだと思っていたけど、
その名に恥じないトリオに成長して
これからどんどん活躍してほしいものだ。
そうしたら、
「私達、2024年から彼らの演奏は聴いているわ」
と、自慢できる日が来るだろう。
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