2024年8月8日木曜日

メルカリ 初めてのお買い物

 







数日前、生まれて初めて
メルカリで買い物をしてみた。

メルカリの登録だけはだいぶ前に
友人に勧められてしていたのだが、
肝心のお買い物をするまでには至らず、
ここまでアプリを開くこともほとんどなかった。

しかし、今回、
孫たちの七五三を秋に迎えるにあたり、
「もしかしたら?」と思い、
アプリを開いて検索したところ、
狙っていたアイテムがゾロゾロ出てきて
お目当ての可愛いものを見つけたので
初めて購入に至ったというわけである。

買ったものは
7歳用の作り帯とはこせこや帯締め
草履などの小物のセットだ。

実は私の実家は呉服屋なので、
私の長女や次女が七五三のお祝いを迎えた時、
実家の父が
それはそれは豪華な七五三の着物を
誂えてくれた。

ついでに私が七五三の時に着るための
辻が花の訪問着も作ってくれ、
当時は親子3人で着物を着て、
神社にお参りに行き、
お祝いの宴を催し、
記念写真を撮った。

その時に作ってもらった3歳用の着物は
そっくり保存してあったので、
足袋を買った程度で
孫1号の3歳の七五三の時に
着せることができた。

この秋は孫1号の7歳と孫2号の3歳の
(実際は先日4歳になってしまったが)
七五三のお祝いを同時にやってしまおうという
計画で、
ふたりはもちろん、長女も私も
着物を着ることになった。

7歳用の祝い着は
3歳の時に比べ、ぐんと本格的で
大人同様の着物と帯の他に
帯揚げ・帯締め・足袋・草履・バッグの他に
筥迫(はこせこ)しごき、扇子などが必要だ。

長女が7歳の時、
父は総絞りに刺繍の入った豪華な着物と
黒地に色鮮やかな波模様の帯を誂えてくれた。
その帯は作り帯ではなく、
大人と同様に結ばなくてはいけないタイプ。

その時は、もちろん他に必要な小物も準備し、
私が着つけをマンツーマンで習って、
自分はもちろん
娘たちの着付けもしたのを覚えている。

写真館で記念写真を撮った時には
写真館のお姉さんに
「凄いお着物ですね」と褒めてもらい、
とても嬉しかったのだが…。

その3年後、次女にもその着物を着せた後、
我が家は2度目の海外転勤が決まり、
私は着物と帯と長じゅばん以外の小物を
無謀にも処分した。

海外に持って出るのはもちろん、
日本に置いていくにも
荷物はある程度、少なくしなければならない。

この先、着るかどうかわからないものは
「もったいない」という感情に流されて
すべてをとっておくわけにはいかないのだ。

結局、総絞りの着物と帯を手元に残し
それ以外は手放してしまった。

それが、何十年か経って
この秋、孫のために必要になったのだが、
さて、あの時のように子どもの帯結び
しかも、七五三用の飾り結びができるのか。

足りない小物もたくさんある。

一時は貸衣装屋さんでフルセットを借りて、
借りた着物は使わずに
手持ちの着物だけ再利用し、
それ以外は借り物で済ませようとした。

しかし、それをまた孫2号の時にもやるのか。

そこで、はたと思いついたのが
メルカリだ。

世の中には娘の七五三で1回だけ着たけど、
もういらなくなって手放す親ごさんが
たくさんいるのではないか?

そう思って検索すると
出てくるわ出てくるわ、
フルセットから足袋1足に至るまで
いろいろな出品があることが判った。

その中から、ドンピシャ
黒地に手毬の柄の作り帯と小物一式という
セットを見つけることができた。

見つけたセットは
足りない小物だけではなく、
同じ柄の作り帯、
しかも手持ちの帯と同じ黒地の帯なので、
もし、自分が結べなかったとしても
これで大いに安心だ。

むしろ、草履とバッグが手毬の柄なので、
揃えるために作り帯の方を選んだ方が
トータルコーディネイトできるかも。

届くまでは
1回しか使用していないとはいえ、
中古品なので、シミや汚れが心配だったが、
とにかくポチッてみることにした。

昨日の夕方、
何事かというような大きな宅配便が届き、
段ボールの中から、
雛人形でも入っているのかと思うような
赤い箱が出ていた。

開けてみると箱自体より
ずっと真新しい感じの帯や小物が出てきた。

これはいい買い物ができた。
初めてのメルカリは大成功だ!

手持ちの総絞りの着物との映りもよく、
黒地に手毬の柄の帯や草履、
バッグのクオリティも高い
上等な小物セットだった。

色合わせだけよくても
着物には格があるので、
それぞれのクオリティのバランスがとれるか
手に取って決めたわけではないので
心配していたが、杞憂であった。

これで、孫1号のための着物セットが
整った。
孫2号のためのものは孫1号の時のものが
あるので、後は寸法を測って
裾上げをするだけだ。

8月下旬には
長女ファミリーが試着のために来るという。

その日までに着せる着物が揃ったことは
本当に一安心だ。

後は長女に着せる着物一式をどうするか。
私の昔の着物をと思うが、
けっこうサイズが違うので補正が必要だろう。

昨今、親も子も、着物は着ないか
もしくは写真館でレンタルして
着付けてもらう代わりに写真を撮るという
パターンが当たり前になっている。

娘にも孫にも自分にも
着物を着せられるばぁばは
「かっこいい!」と自負しているところである。
(誰も褒めてくれないので…)

それにしても暑い暑い毎日。
こんなに暑くては試着さえままならない。
早く秋風が立つのが恋しい
今日この頃である。









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