2024年9月25日水曜日

「熱狂の夜 第4夜」までの長い1日

 











昨日の私は1日が3部建てになっていた。
午前中は新患クライエントのカウンセリング
午後は映画「スオミの話をしよう」
夜は「熱狂の夜 第4夜カルテット」

最初に決まっていたのは
「熱狂の夜」石田様のコンサート
次に決まったのが
新患のクライエントさんのカウンセリング予約
最後は
映画鑑賞「スオミの話をしよう」

本当なら、自分が遊びにいく予定がある時、
時間的余裕があるなら、
一度、家に戻って家人の夜ご飯を作って
自分だけおめかしして
コンサートにでかけるところだ。

しかし、幸い、昨日は
家人がゴルフに行くらしく、
前の晩にごそごそ支度をしていた。
「明日はゴルフなの?」と訊くと
ちょっとバツが悪そうに
「そうだよ」という答えが返ってきた。

遊びに行く人のために
わざわざ途中で家に帰ってきてご飯を作る
そんなデューティは私にはないはず…。

そう思っているさ中に
夜、コンサートに一緒に行く友人から
「午後イチで映画も観ませんか」という
お誘いがかかった。

私はその誘いに、渡りに船とばかりに
乗っかって
午前・午後・夜と3部構成のスケジュールを
組んだというわけだ。

やってみるとこれがなかなか大変で、
最後のコンサートの途中で
睡魔が襲い掛かってきたが
なんとか夜9時半の終演まで
たっぷり丸1日、楽しむことが出来た。

午前中のカウンセリングは
初めてのクライエントさんだったので、
1番、神経を使う。

しかし、その方のダンナさんの
「君はちゃんと認知行動療法をやり続けて
自分を変えることに努力すべきだ」という
強い勧めがあっての来訪だったので、
そのことを重く受け止め
今の自分を変えるため
暫くはセッションに通うことになった。

最近、NO.1の称号が
新たな内容で獲得できたので、
その効果が表れたのかどうか、
今週だけで
3名の方から初めてのカウンセリング依頼が
舞い込み、驚いているところだ。

しかし、友人からのメールで
「朝起きたら、体調不良になっていたので、
夕方からのジョインでお願い」と言ってきた。

昨日まで行く気満々でも、
急に秋になってしまって
寝冷えしたり、夜間頻尿になったり、
微妙なお年頃なので、
「了解です。気にしないで。
また後ほど、お目にかかりましょう」と
返信した。
(友人の場合は首凝り肩こりがひどいと言う。
彼女の名誉のために。悪しからず)

というわけで、映画はひとりで観た。

三谷幸喜の作品でさぞや面白いだろうと
期待したが、さほどでもなかった。
5人の男とキャラを変えて結婚していた
スオミをいう女性を長澤まさみが
演じている。

ひとり5役みたいな感じで
相手が変わるところころ豹変するスオミ。

彼女を愛した5人の男たちは
職業もキャラクターも年齢も全く違う。
そのせいで5人の役者の誰が上手いか下手かが
如実に表れてしまう。

遠藤憲一・松坂桃李・小林隆・西島秀俊
そして、坂東彌十郎が5人の夫
他に西島秀俊の部下役の瀬戸康史
坂東彌十郎の世話係の戸塚純貴

そうそうたる役者が揃っているが、
個人的には彌十郎さんと瀬戸康史が上手いと
思った。

やはり、その役者がやった過去の出世作の
キャラを思い起こさせてしまうと
新味がない。

その夫たちやら、長澤まさみはさておき、
1番うまいと思ったのは
スオミの幼馴染で神出鬼没な女を演じた
宮澤エマだ。

スオミが1人のキャラの違う女性だったのに比べ、
エマの役は5つの違う職業の女性なので、
その激変ぶりが笑える。

三谷幸喜監督はヘタな役者は使わない主義だが、
そのお眼鏡にかなった女優に成長したと
判断したからこその起用だと思う。

夕方、元気になった友人と
最寄り駅のホームで集合し、
最後の夜の部に突入。

まずはミューザ川崎の近くにある
つばめグリルで有名なハンバーグプレートを
注文。
しっかり早めの夕食で腹ごしらえをした。

昨夜は「熱狂の夜 第4夜カルテット」だ。
カルテットとは4人組のこと。
石田様の4人組と言えば、
言わずと知れた「YAMATO」の4人だ。

「YAMATO」での石田様は
石田組や他のアーティストと組んだ時に
見せるのとは違う顔をしている。

他ではみんなが敬意を表する怖い存在だが、
YAMATOのメンバーの時は
4人が平等というか、
石田様だけが突出していて
みんなを引っ張っているというわけではない。

もちろん石田様がイニシアティヴをとって
彼が決めている部分は多々あるのだろうが、
演奏している4人は各パートをリスペクトし、
協調してひとつの音楽世界を築いている。

ファースト・ヴァイオリン
セカンド・ヴァイオリン
ビオラ
チェロ
それぞれの楽器の音が響き合っており、
とりわけ、阪田さんのチェロの温かな音色が
美しく、柔らかい。

今回のコンサートの前半は
プッチーニとグリークの
弦楽四重奏曲だった。

後半はクリムゾンの
「クリムゾン・キングの宮殿」全曲

そして、ピアソラの
「忘却」と「リベル・タンゴ」

ピアソラ好きの私としては
最後の2曲のために
1時間半余りを眠気と戦ったといっても
過言ではないが、
最後の2曲はそれにふさわしい美しさと
力強さをもって、私を圧倒した。

その時点で、時はすでに夜の8時55分。
コンサートの終演は9時を予定していたが
そこから更に約30分のアンコール。

「屋根の上のヴァイオリン弾きより
サンライズ サンセット」
「ビートルズ・メドレー」
「ディープパープル Smoke on the water」
(松岡あさひ編曲)

サービス過剰・疲労困憊・限界突破

途中、アンコールの最初の方で
チェロの阪田さんの左手がつったようで
その後のアンコールの間中、
左手をブルブル振って痛みを和らげていたから
相当、ひどく痛めたんじゃなかろうか。

終演は夜9時25分。

長い1日はこうして
10時15分、帰宅したことで無事に終了した。

明日の私の予定は
午前は新患のカウンセリング
午後はお茶のお稽古

仕事と趣味との両立は
それなりに努力と根性と体力がいる。

寝冷えと夜間頻尿にならないために
薄い羽毛布団とタオルケットを
しっかりかけて寝ることにしよう。
そう思って、11時半、ベッドに入った。






















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