9月22日の土曜日の午後は
陶芸工房の3か月に1度の釉がけの日だった。
私は午前9時から12時まで
カウンセリングのクライエントさんが入っていたので
それなりの服装で行かなければならず
ロングスカートに白Tシャツで出かけた。
その程度の服装でも
釉薬をかけるとなると
かなり足手まといな服装で
重たい攪拌機を持って、両足を広げ
大きなバケツをはさむように座っているので
釉薬の飛沫が情け容赦なくスカートの裾に
飛び散ったが仕方ない。
仲間のメンバーはもちろんデニムのパンツ着用で
釉薬をかける日ばかりは
汚れ仕事は飛沫やむなしの覚悟で来ている。
釉がけの日は、まず、工房に着くと、
自分の器を手前に集め、
スポンジで汚れを落とし、
荒めのヤスリで
素焼きの時にこびりついた余計な部分を
削り落とす。
次に撥水剤と呼ばれる液を
釉薬がついてもらっては困る部分に塗布。
そして、いよいよ必要な釉薬を攪拌し、
底に沈殿して水と分離しているものを
釉薬として使えるよう均一に混ぜる。
今回、私は
化粧泥を使った新作のシリーズと
受注作品の湯飲みの2パターンを
釉がけすることにしていた。
透明釉を化粧泥に、
失透(白)と織部(緑)と酸化ナマコ(紺)を
湯飲みにかけるため、
合計4種類の釉薬の攪拌を
しなければならなかったのだが、
メンバーで同じ釉薬をかけるつもりの人と
相談の上、手分けして攪拌するので
結局は2種類の攪拌を担当することになった。
昨日は、同じ時間帯をとっている4人が
全員揃ったので、
そのあたりは大助かりである。
友人とは
朝から大谷翔平が51-51の大活躍だった話や
「今日、大相撲の大の里が勝って
優勝を決めれば
大関昇進間違いなしよね」という話など、
おしゃべりも大盛り上がりだったが
同時に手も口も動かして
スムーズに作業は進んだ。
攪拌の順番待ちの間には
前回、作陶した4枚の器の削り作業を入れ
素焼き待ちの棚に並べることが出来たし、
釉薬のかかった器の乾燥を待って
高台についた釉薬を落とす工程に進んだ。
ここを丁寧にしないと
釉薬が垂れて、電気釜の中板にくっついたと
先生に怒られるのがオチなので
要所要所、慎重に事を進める。
工房から我が家までは約1時間かかるので、
何としても4時半には工房を出て
今日こそは、オンタイムに大の里と
大関・豊昇龍の一戦を観なければと思い、
最後は2倍速の巻きで作業を行い、
掃除をこなし、工房を出た。
脱兎のごとく飛び出して電車に乗ったお陰で
5時過ぎには帰宅し、
そこからの後半戦はほとんど観ることが出来た。
大の里・豊昇龍戦は結びの一番だったので、
余裕で楽しむことが出来た。
しかも大の里は3番負け続けていた相手に
とても勢いのある相撲で勝つことができたので、
観ていたこちらも気分が上がった。
大谷翔平と大の里、
共に193㎝と192㎝
体重こそ違うが大きな日本人男性だし、
顔もいい。
野球と大相撲と畑は違えど、
今、最も勢いのあるふたりから
目が離せない。
推しがいる暮らしを楽しみながら、
カウンセリングルームに訪れる
救いを求める子羊たちと
真摯に向き合おうと思う。
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