11月2日から2泊3日で、九州唐津に行って来た。
一番の目的は「唐津くんち」というお祭りを観ることだった。
くんちという名前は長崎くんちの方が有名かもしれないが、
唐津くんちもどうしてどうして200年の歴史があり、
唐津っ子は1年をこの祭りの3日間のために生きているといっても過言では無い
というぐらい、祭りに命をかけ、守ってきたそうな。
祭りでは14基の山車がでて、それが街中を練り歩くのだが、
その山車の美しさと勇壮さは観るものを感動させる。
1基2トンから4トンもあるという山車を200人から250人ぐらいの曳き子と
呼ばれる男性達がかけ声と共に曳いて歩く。
それぞれの艶やかなはっぴ姿と山車との取り合わせが美しく、
笛の音や太鼓の音とともに
かけ声が街中にこだまして祭りの臨場感を盛り上げている。
曳き子の男性にはイケメンが目立ち、
浅黒い肌の色、細面の顔だちで、
濃い眉にりりしい目鼻立ちの青年が、目の前を威勢よく駆け抜ける様に
うっとりしてしまう。
同行の30年来の友人と、山車の巡行順路の地図を見ながら
何時頃どこに行けば山車を見られるのかあたりをつけ、
初めて訪ねた唐津の街を歩き回った。
14基がすべて通り過ぎるのに約50分かかるという大がかりな行列を
1.5回分観ることが出来、存分にお祭りの熱気を味わうことができた。
2泊3日の間には他に佐賀牛や、呼子の透き通ったイカの活き作りのランチ、
伊万里焼の窯元が集まった集落での買い物、
九十九島のクルーズと、ザビエル記念教会など平戸の散策などが含まれ、
快晴のお天気に恵まれ、
命の大洗濯ができた3日間だった。
新幹線のぞみで約5時間、
朝6時に東京駅を出発して、
名古屋も大阪も岡山も広島もぐんぐんびゅんびゅん駆け抜ければ
11時前には博多に到着。
遠いはずの九州に降り立ち、歴史ある祭りと焼き物と土地の料理を楽しんだ。
飛行機でいく旅とはまた違って、
陸続きに走っているのに、
5時間で九州についてしまうことに不思議な感じを覚える。
唐津は唐(朝鮮)とのつながりがあったから唐津という名前だそうで、
その昔は捕鯨で栄えた村で
異国の血も混じっているとおぼしきイケメンばかり。
遠いようで意外と近い街に降り立ち、
同じ日本人でありながら、歴史や風土の違いを感じた。
日本新発見ともいうべき出逢いと体験に
海外もいいけど、日本をもっと知りたいという想いを強くした九州の旅だった。
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