戸塚のさくらプラザホールというまだ真新しいホールで
横浜タンゴと題されたコンサートがあった。
ここのところ何度も観に行っているヒラルディージョという団体が主催する
東日本大震災のためのチャリティコンサートのひとつ。
私としてはフラメンコのものを中心に選んできたが、
今回は大好きなバンドネオン、ヴァイオリン、ピアノと歌。
そして、何よりタンゴのダンサーが6組も出演するという。
実は最近、愛するピアソラのことをもっと知りたいというのと、
もしかして版17が数年後にブエノスアイレスでグループ展をするかもしれない
という淡い期待が実現したときのため、
大学の生涯教育の講座で「アルゼンチンタンゴ」について学んでいる。
講座の内容はアルゼンチンタンゴの発達の歴史に始まり、
タンゴダンスの特徴、男と女、粋な踊りとは・・・みたいなタイトルで
大学の教授が講義をし、
講座の後半に実際に受講生が組んでダンスを踊るというもの。
講座を受け持っているのは鶴見大学の文学部の教授だが、
彼はアルゼンチンタンゴの踊り手でもある。
後半の踊りのレッスンを受け持っているのは、
アルゼンチンタンゴのダンサーの女性で、教授の奥さんでもある。
そうした講師のこと、講座の内容のことは何も知らないままに申し込んだので
1回目を受講したときはいささか面食らった。
自分が踊るつもりはサラサラなかったので、
普段の靴を履いていったのだが、
講座の後半にはみんなダンスシューズに履き替えて・・・。
そんなわけで少なからず初めて会うおじさん達と組んで踊ることに
抵抗を感じつつ、
基本のステップを1講座1ステップ教えてもらって、
相手の足を踏まないよう、ヨタヨタとレッスンが始まった。
夕べで6回講座を終了したところで、このコンサートを見たせいか、
自分ではまだちっとも出来ないくせに、
人の足さばきや手の位置、男性のリードの仕方やふたりの呼吸の合わせ方など
ただ単にあの人かっこいい~の素人目線から、
少し踏み込んだ鑑賞が出来たかもしれない。
今はまだ男性のリードに身を任せるとか、
ちょっとしたサインを感じるとか、全然出来ていないので、
ややもすると自分から動こうとして注意されてしまうのだが、
舞台上のダンサー達の関係性や呼吸みたいなものが気になって仕方ない。
1番楽しみにしていたバンドネオンはダンスの伴奏にすぎなくて、
あまり見せ場がなかったせいか、すっかりダンスに霞んでしまった。
フラメンコとは全く違う持ち味のアルゼンチンタンゴのダンス。
まだちょっと自分自身がその世界に足を突っ込む勇気はないが、
タンゴの曲に合わせてあんなに格好良く踊れたら気持ちいいだろうなと
他人事として楽しく鑑賞することは出来た。
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