2015年11月1日日曜日

パティシエ学校の文化祭

 
 
9月初旬まで「就職対策講座」の講義に講師として通っていた
パティシエ養成専門学校の文化祭が行われたので、久しぶりにいってみた。
 
門の前には学生やスタッフの先生が大勢出ていて、
みんな気さくに声を掛けてくれる。
 
担当している部署によって、スーツを着ている学生もいれば、
揃いのTシャツで売り子をしている学生もいる。
カフェ担当の学生はレストランのホールスタッフの制服なので、
随分大人っぽい。
 
まだ、横浜駅の近くにできたばかりの新校舎は8階建ての立派な建物で
まずは8階まで行ってから、降りつつ、各階の展示を見て回ることにした。
 
8階はこどもを対象にした「ケーキデコレーション体験教室」で
カップケーキに生クリームを絞り出し、
好きなチョコビーズやカットフルーツなどをのせ、
可愛いスイーツをつくって持ち帰ることができるらしい。
 
階段形状の大きな会場なのに、親子連れでごった返していて、
私みたいな大人のおひとり様は中に入ることさえ出来ない。
首をのばして様子をうかがっただけで、早々に階下に降りていくしかない。
 
7階はアジアンレストラン
6階は洋菓子クラスの学生が作った洋菓子販売ブースだけど、
いずれも階段にまで人の列ができていて、
とても食べたり買ったりできそうにない。
 
でも5階にきて、ようやく人垣がまばらになったので、
パンの販売ブースでいくつか菓子パンと
甘味処でお持ち帰り用の和菓子のセットを手に入れることが出来た。
 
どちらも講義の時にいた顔なじみの学生が売り子さんだったり、
会計係だったので、オススメアイテムを訊いたりして、
文化祭らしい雰囲気をようやく味わった。
 
こうしてパンやケーキを作るだけでなく、接客もしながら、
世の中に出ていくトレーニングを積んでいく。
アルバイトでコンビニのレジなどをしている学生は大勢いるのだが、
自分の本職での就業体験に近い作業で疑似体験を積んでいるわけだ。
 
4階と3階のケーキ・和菓子・パンを使った作品展示は
各自力のこもった作品で、日頃の成果を見せてくれている。
いろいろな賞も用意されているので、
自分の実力を認めてもらった学生はそれを糧に
今後も頑張ろうと思うに違いない。
 
食べ物を提供しているブースはどこも混雑なので帰ろうかと思ったら、
この春辞めてしまった教務部長だった先生から声を掛けられ、
すこし列に並んで、カフェでランチをいただくことに。
 
親御さんの介護で離職を余儀なくされた方だったので、
今も続いているお母さんの介護の話や受け持っている今年の学生の話などを、
学生の作った少々硬いブリオッシュサンドを食べながらおしゃべりした。
 
9月初旬には終わってしまった今年の非常勤講師のお役目も
まだまだ続いていて、
後期はゼロになったしまったわけじゃないことを確認して帰って来た。
 
次に会うのは今日の学生がキモノや袴を着て出席する卒業式になるだろう。
 
まだ、ちょっと言葉遣いや対応がぎこちない彼らに
全員就職先が決まって、明るい未来が開けますように。
 
そんなことを想いながら、
ちょっとご無沙汰だった学園の門を出た。

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