2016年があと2週間で終わる。
12月に入ってから、
「今年の1年は本当に早かったわ」と何人かの人と言い交わしながら、
何度か忘年会と称して、ランチの機会を持った。
今日はその最後。
いつも海外旅行に一緒に行く友人と表参道のイタリアンへ。
代々木に住まいする彼女に、
「どこかクリスマスらしい雰囲気の味わえるところに行きたい」とリクエストして
予約してもらった一軒家レストラン。
『゜リヴァ・デリ・エトゥルスキ』
お料理はこの季節にしかいただけないジビエ料理のひとつ、エゾシカのグリル。
前菜もメインも凝ったソースと幾種類もの食材が使われ、
メイン食材のまぐろとエゾシカを複雑なお味に仕立て上げつつ、
本来の素材の良さを引き立てている。
さすが予約がなかなか取れない人気のお店。
友人とふたりでランチするのは久しぶり。
毎年、海外旅行に出掛けていた仲だが、
ふたり共11月に大きなイベントがあり、2016年は旅行を見送った。
友人は長年研鑽を積んできたなぎなたの会の50周年大会があったし、
私には長女の結婚式があった。
いずれも会や式に出席すればいいというものでもなく、
運営や準備など、それぞれ重要な役どころで時間を費やすことが多かった。
今日はそんな私のために、思い出の結婚式場、表参道アニヴェルセルの近くに
レストランをセッティングしてもらい、夕方4時半の点灯を待って、
表参道がイルミネーションで彩られるのを見届けてきた。
まだたかだかひと月前の出来事なのに、ずいぶん前のことのように思われる。
今日もチャペルで式を挙げたカップルがいたに違いない。
夕方は風も冷たく、早くに日も落ちてしまったが、
11月の初めの結婚式はそれはそれは穏やかでいいお天気だった。
あの時、娘のお腹には新しい命が宿っていて、
来年5月末には誕生の予定だ。
一時帰国して結婚式に出席していたダンナは、バンコクに戻ってほどなく
本帰国が決まり、年明け早々に日本に戻ってくるという。
毎日、マイペースに作品を創ったり、趣味のお茶だタンゴだ陶芸だと
呑気に暮らしていた私の生活は
年明けと共に一気にドメスティックなものになるだろう。
あっちからもこっちからもお世話しなければならない人がやってくる。
急にいついつまでに作品を何点創らねばという
計画と計算をしなければならなくなり、何だか気ぜわしい。
クリスマスをどう過ごすか、お正月に何人お客様だから準備はどうするかとか、
大掃除はどうするかなど、
あと残された2週間のプランと
来年全部のスケジュールと。
いくら初孫でも、ドメスティックなバァバ生活一色に染まるのだけは回避すべく、
2016年の大きなイベントを無事、やり遂げた私達は、
来年4月に再び海外旅行に行く約束を交わし、原宿の駅舎前で別れた。
『行く年来る年』
華やかな結婚式の後には、娘の出産子育て、手助け婆やという現実が・・・。
でも、どんな現実も楽しみたい。
そんな風に考えている近未来のバァバである。
(決して、バァバとだけは呼ばせないぞ!)
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