ゴールデンウィーク、さて、どう過ごすか。
それは日本人の多くの人にとって悩ましい問題だ。
基本、人が一斉に動く時は、どこも混んでいるし、高いから、
あえて旅行したり、繁華街に繰り出したりはしないでおこうというタイプの人間だ。
とはいえ、昨日から次女が3日間、実家に帰って来ているので、
どこかに出掛けようという話になった。
私が提案した「川越散策」はどうやら次女には響かなかったようで、
「何の興味もないわ~」と却下され、
「お天気がいいんだから、海の見えるところに行こうよ」ということになった。
確かに横浜にいて、お天気がいいのなら、海が見たくなるのは一理ある。
ということで、今回は、
葉山の神奈川県立近代美術館でやっている「ブルーノ・ムナーリ展」に
先ず、行くことになった。
葉山の近代美術館は何度か行ったことがあるが、
そのロケーションが素晴らしく、
海沿いに建てられたガラスを多用した建物と、一望できる海、庭に点在する彫刻が、
いかにも葉山にある美術館という感じで美しい。
「ブルーノ・ムナーリ」はイタリアのデザイナーで、
子どもための文字のない絵本を初めて作った人だ。
今でこそ、絵本に穴が開いていて、
中から虫や動物がでてくるなんていう仕掛けはよく見るが、
それを自分の息子のために作って製品化したデザイナー界ではよく知られた人物だ。
とは、次女からの受け売りで、
実は私はよく知らなかったのだが、
トレペを重ねて徐々に描かれたものが浮き出るよう工夫された絵本や、
様々な色や形の色紙を重ねて本にして、色と形の構成を楽しむ絵本など、
文字を使わず、ものの形や色、紙の質感を使って、
子どもの創造力や想像力を刺激する絵本は、とても魅力的だった。
会場はムナーリがポピュラーな作家ではないので、
混んでいるというほどの人出でもなく、
ゆっくりじっくり作品と会場の空間とを楽しむことが出来た。
隣接の和風庭園も無料で開放されていたので入ってみると、
丸々と太った錦鯉の泳ぐ池を中心に、手入れの行き届いた庭が広がっており、
こちらも新緑が目にまぶしく、いかにも休日の午後という感じだった。
美術館には最寄り駅から京急線で新逗子まで行き、
そこからバスで海岸沿いを20分ほど乗ったのだが、
帰りも同じくバスと京急線で戻ることになる。
帰りは途中の金沢八景駅でシーサイドラインというモノレールに乗り換え、
鳥浜という駅まで行き、もうひとつの目的地を目指した。
これがまた、モノレールなので、海や八景島シーパラダイスなどを見下ろし、
高いところを音もなく滑るように走っていくので、
「行楽地に来た~」という気分を盛り上げている。
次なる目的地は「横浜ベイサイドマリーナ」
金沢八景の駅周辺でお昼ご飯を食べ、鳥浜に到着したのは早3時半、
それでもゴールデンウィークにアウトレットに行こうと考える人は多いようで、
まだまだかなりの人で混雑していた。
次女と私は1時間後にくじらのしっぽ(目印のオブジェ)で集合することを決め、
解散。
それぞれ気になるお店に入って、お洋服やバッグ・靴などを物色した。
迎えを頼んだダンナが5時に来てくれるというので、
ギリギリまで粘って、私はパンプス、次女はワンピースを手に入れた。
ふたり共が何かしら買い物できたので、いい気分で迎えの車に乗り込み、
夜ご飯はおうちご飯にすることにした。
チキン手羽元のオーブン焼き・エリンギとアスパラのバター炒め、
貝割れと三つ葉の和え物、スモーク卵とスナップえんどうのサラダを作り、
冷えたシャンパンの栓を抜いた。
これがゴールデンウィーク2日目の私達の過ごし方だ。
初夏の日差しとキラキラ光る海、爽やかな風にそよぐ新緑、
静かな美術館とにぎやかなアウトレットモール。
お天気に恵まれたゴールデンウィーク2日目、
近場でエンジョイする休日としては、
なかなかいい1日だったのではないだろうか。
さて、3日目はどーする?
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