クリスマスイブとクリスマス、
じじばばふたりの生活にもはやクリスマスツリーや
クリスマス・プレゼントなどはないが、
やはりそれらしい食事ぐらいはしたい。
毎年、ケンタッキーの前に並ぶ長蛇の列を横目に、
我が家は手作りのチキンをと思っている。
今年のイブは
志帆のところの食事当番の日だったので、
多少はクリスマスめいたものをと思って、
メニューを考えた。
ただ、娘からのリクエストが
「鶏手羽元と大根の煮込み」
「青椒肉絲」
「酢の物」
「けんちん汁」
「ポークソテーの野菜あんかけ」
「焼きうどん」だったので、
和食ばかりでクリスマスらしさは微塵もない。
そこで、しかたなく
「フレンチトースト」と「焼きリンゴ」を加え、
他に「たらちり」など
全部で11品。
肝心の志帆は
まずは「フレンチトースト」
次に「焼きうどん」に手をつけたので、
かなり炭水化物の採りすぎだ。
ひととおり食べ終わり、
満腹になったところで、
いきなり志帆が、
「さてと」と言うから、
「さてと!?誰に教わったの」と訊くと
「おーママ」と答えた。
思わず、笑ってしまった。
『犯人は私か。へたなことは言えないな』
と思った次第である。
また、保育園からの連絡帳にも
おもしろいことが書いてあった。
「今日、公園で1歳児の○○君がブランコに乗りたそうにしていたのを見て、
志帆ちゃんが抱き上げようとしていました。
でも重かったようで
「むずかしい。だれかブランコに乗せてあげて」と言ったので、
保育士全員で大爆笑しました」
2歳児が1歳児を抱き上げようとして
「むずかしい」なんて言うなんて、
想像しただけで笑ってしまった。
それに自分だって、ひとりでブランコに乗れないくせに
「だれかブランコにのせてあげて」だなんて・・・。
どうやら志帆は
食べることと人のお世話が好きらしい。
2歳児はこんなにキャラがはっきりあったか記憶にないが、
娘の3歳ぐらいの時はもっと食の細い子どもで
女王様キャラだったから、
母親似ではないのかもしれない。
クリスマスイブは
そんなわけで自宅のじぃじは捨て置かれていたので、
クリスマスの夜は
少しはそれらしいディナーを作った。
定番の骨付きチキンをオーブン調理し、
キャロットラペや芽キャベツのバターモンテなどを添えた。
そして、我が家でも焼きリンゴを焼いてみた。
リンゴはそのままでも十分美味しいが、
焼くと、はちみつとバターがリンゴに染みて、
スライスアーモンドとシナモンの香ばしい香りが加わり、
何ともリッチな気分になる。
もちろん赤ワインがベストマッチ。
こうして、何とか
クリスマスツリーもプレゼントもないけど、
食卓だけはクリスマスらしく、
無事、2019年のクリスマスも終わった。
「さてと」
明日からはお正月に向け、
またぞろ、いろいろ準備が始まる。
せっかく年賀状の肩こり首こりを整体でほぐしてもらったけど、
今度は
大掃除とおせち作りで
腰と肩にくるに違いない。
毎年の我が家の年の瀬行事は次々押し寄せるけど、
こうして忙しく動けるのは幸せなこと、
そう思って今年もジタバタしている。
さてと・・・。