3か月ぶりだろうか、自粛生活が明けて初めて、
純粋に友人とランチとおしゃべりを楽しむために、
中華街に出かけた。
友人とはパティシエ学校の同僚なので、
6月に入って週一では会っている。
しかし、それぞれが授業を持っているので、
昼ごはんの時に一緒の控室で冷たいお弁当を食べるだけ。
そんな時に
つい、どこかで美味しいものが食べたいわね。
どこかでゆっくりおしゃべりがしたいわね。
ということになった。
そこで、意見が一致したのが、
中華街の老舗、
レトロな店内がおしゃれな状元楼あたり、
自粛明けのお食事に、
雰囲気がいいのではということになった。
いつもなら予約していかなければ
到底入れないレストランだが、
今日は何の問題もなく席も取れ、
かといって誰もいないわけでもなく、
昼餉時は6~7割の席が埋まっていった。
ここは上海料理なので、
ふかひれのあんかけそば、小籠包は外せない。
あれこれバランスよく組み合わされたランチコースを選び、
重厚なインテリアの中で、
静かにおしゃべりしながら、
美味しいひと皿ひと皿を味わった。
トイレ脇の手水鉢や、
壁にかかっているレトロな写真など、
まるで本当に上海の旧市街にあるレストランに来たかのような
凝った内装にウキウキしながら、
時空を超えたひとときを楽しむことができた。
そこから、元町に足を延ばし、
ぶらりウィンドウショッピングをし、
香しい香りを漂わせている珈琲ショップの
濃厚な珈琲アイスクリームで喉をうるおした。
測ったわけではないが、
久しぶりに万歩計の数字を伸ばしたであろう足の疲れを
しばし癒して、
ふたりして「こんな時間が待ち遠しかったわね」と
無目的にランチをし、おしゃべりできたことを喜んだ。
「無目的なんだけど、大事なのよね」と
言い訳とも独り言ともつかない言葉に納得し、
「次は『KIMONO展』とランチね」と約束した。
こうして、徐々に日常が戻りつつある。
新しい日常。
マスクは相変わらず息苦しいが、
いつのまにか慣れてしまった自分もいる。
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