4月12日から14日まで、
三春の滝桜をメインにした
『桜めぐり福島と山形の旅』に行ってきた。
たまたま旅程が友人との都合で
4月12日からになったのだが、
期せずして12日は私の誕生日だった。
ウン歳の誕生日なんて特段めでたくもないが、
その日は『三春の滝桜』を観桜する日だったので、
やはり桜の咲き具合は気になるところだった。
20年ぐらい前、絵画教室のメンバーとの旅行で
4月16だか17日に出かけて
滝桜の満開を当てたことがあり、
とても感激したので、
「今回もお願い!」という気持ちでいた。
しかし、東北の春は遅いので、
12日ではちと早すぎ、ネットの情報では
滝桜は8日に開花宣言が出され、
11日は五分咲とのことであった。
ならば、12日はせめて七分咲か八分咲かと
思っていたら、
な、な、なんと『満開』!!
本当に今日咲きましたとばかりの
凛とした美しさと
神々しいまでの圧倒的存在感で、
「いかがかしら」と言わんばかり。
正に花の精が宿っているにちがいない
幽玄かつ荘厳なお姿。
人もさほど多くはなく
以前のように上野のパンダを見るがごとくの
長蛇の列もなく、
その大きさを知らしめる程度の人の数であった。
手前に咲く菜の花の黄色と
正に滝のようにこんもりしだれた桜の淡い桃色と
快晴の青い空。
言葉には尽くせないこの桜を
大迫力の画面で撮ろうと
取材クルーが何組か訪れており、
自慢の8K撮影なのか…。
(友人の情報では、12日、全国放送で
三春の滝桜満開のニュースが流れたとか)
今年は「三春の滝桜
天然記念物指定100周年」だというし、
→「満開」
という看板も見つけたので、
もれなく記念に写真を撮ってきた。
というわけで、
齢ウン歳の誕生日は
三春の滝桜満開という素晴らしい門出になった。
当日は夜中の12時をまわってすぐから、
タイムラインに
何本かのメッセージが届いていたので、
旅先でFacebookをアップし、
友人はもちろん、見知らぬ大勢の方から
お祝いのコメントやいいね!をいただいた。
Facebookには主にばぁばご飯と
版画に関することしか
アップしてこなかったのに、
誕生日や旅行などプライベートなことに
たくさんのいいね!をもらい、
しかも一度もあったこともない方が
ほとんどなのでとても感激した。
さて、写真に写っている遠方の山々は
安達太良山。
まだ雪の残る山と桜という組み合わせも
北国の春という感じがして、
やはり心に染みる風景だ。
その日は
滝桜でしか買えないパッケージの
「かんのやのゆべし さくら餡」
ちそ(しその方言)でつけた
昔ながらの梅干しを購入し、
うつぎのソフトクリーム
山形牛のしゃぶしゃぶなど、
土地の名物を数々いただき、
無事、ひとつ歳を重ねることができた。
話は前後するが、
「滝桜 開花状況」の看板には
つぼみ
咲きはじめ
三分咲
五分咲
八分咲
→満開
落花しきり
落花
と、あった。
もちろん、今回、
1日にして五分咲から一挙に満開になった
北国の春の花の勢いを感じたが、
その後はどうだろう。
「満開」の次は「落花しきり」
最後は「落花」である。
椿じゃあるまいし、
はらはら舞い散るのが桜の風情なのに
「落花しきり」や「落花」って、どうなの?
友人と「それはないわよね」と話しながら、
誕生日も来たことだし、
さしずめ私達は「落花しきり」ということか。
これからは歳に抗いながら、
体のメンテにお金を遣いつつ、
気持ちだけは満開で頑張りましょう!
そう誓った誕生日だった。
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