陶芸の展覧会は5月24日から1週間、
神奈川県民ホールギャラリーで開催される。
昨年の9月に予定されていたものが
コロナで延期になり、
会場も市民ギャラリーから
県民ギャラリーに変わり、
ようやくここにこぎつけた。
4月の後半は展覧会に向けての
最後の釉がけ週間だったので、
私は同じ時間帯で活動する友人を誘い、
2人だけで釉薬をかけることにした。
通常は第1と第3土曜の午後が活動日だが、
そこには5名の会員が登録しており
5人がそれぞれ大量の器を広げ
釉薬をかけるとなると
相当な混雑が予想された。
なので、本来、クラスのない曜日を選んで、
ふたりだけで作業することで
集中してできるし、効率もいいので、
振り替えることにしたのだ。
釉薬は10種類以上あるが、
あらかじめ何を使うつもりか相談し、
共通のものはひとりが攪拌すればいいので、
ひとりでやるより楽だし、
道具を出したり片づけたりも
ふたりの方が早い。
午前午後の通しで工房を予約し、
奥で先生も
体験希望のお客さんの相手をしている中、
私たちは工房中に大風呂敷を広げて、
釉薬をかけることにした。
友人はこの3月まで
小学校の先生をしていたし、
年齢的にも近いので、共通の話題も多く、
手と目は器に集中しているが、
口はフリーなので、
楽しくおしゃべりしながら作業を進めた。
今回、私がかけようと思った釉薬は
「氷裂」という青磁色の釉薬なのだが、
工房に備えられたのが最近で
まだ、ひとりしか使ったことがないものだった。
その釉薬を用意した器のほとんどに
かけるつもりでいたら、
先生が「それかけるの?すごく難しいよ。
まずはお試しでかけた方がいいんじゃない」と
今更、それを言いますかというようなことを
言ってきた。
ここまで来て、お試ししてからとかは
出来ないので、
「もう、この器たちは氷裂でいくと決めたので、
やってみます」と強気の発言をして、
押し切ることにした。
攪拌すると
確かに他の釉薬とは少し感触が違うが、
そこで他の釉薬に宗旨替えしては
イメージしていたラインナップとは
違うものになってしまう。
陶芸は焼いてみないとどうなるか分からないので、
特に今回みたいに初めて使う釉薬は
リスクがあるが、
失敗を恐れていては前に進めないので、
結局、今回のほとんどの器に
「氷裂」をかけてしまった。
さて、どうなりますやら…。
蓋物のような難易度の高いものもあるし、
仕上がりが心配だが、
最後の釜で焼く作業は先生がなさるので、
後は先生に任せるしかない。
出来上がりはゴールデンウィーク終盤の
土曜日なので、
その時を心待ちにして、本日の作業は終了。
こうして今回の工芸展の作品制作は
すべて終わったことになる。
出来上がってきたDMを見ると、
初めて知るお名前の方が何人かいる。
同じ曜日ではないメンバーが
どんな作品を出してくるのか、
グループ会の楽しみは自作の出品だけでなく
他の人の作品を観ることにある。
この展覧会は半年以上、
延期になったので、
尚更、楽しみにしているところである。
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