2022年4月5日火曜日

悩める子羊の群れ

 







今年の2月ぐらいから、
何だか心理カウンセリングの数が増えている。

それは4月に入った今も続いていて、
今日も2件のカウンセリングがあった。

私が主宰するカウンセリングルームは
認知行動療法とスキーマ療法という
心理療法を主軸に据えているので、
クライアントさんは継続して
お越しいただく方がほとんどだ。

よくある日本の心理カウンセリングは
傾聴を主にしているので、
誰かに悩みを聴いて欲しい人が
検索して良さげなカウンセリングルームに行き、
悩みを聴いてもらい、共感してもらって
ちょっとスッキリするというのが目的だ。

そうしたカウンセリングに対して
私の得意とする認知行動療法は
「自分を変えたい」と思う人が
数か月から年単位で通ってきて、
マインドフルネスに自分を見つめ、
気づきを得て、生きやすさを手に入れ、
晴れ晴れと前を向いて歩きだすまでの
お手伝いをする。

最近、ご連絡をいただくクライアントさんは
以前のクライアントさんが投稿してくれた
コメントや星の数を頼りに
最初から認知行動療法をやりたいと思って
訪ねてきてくださっているようなので
それは、とてもありがたい。

話は飛ぶが、
私は先月、3回目のワクチンの後、
次の日にひどい倦怠感と節々の痛み、
更に次の日に右奥歯の激痛に襲われた。

右の上顎一番奥の歯は
10数年前に治療済みで
神経も無いはずなのに、
歯の根っこというか顎というか
耳鳴りまで伴って痛みがあった。

きっかけは副反応かもしれないが、
これは放置していてはまずいと直感し、
重い腰をあげて歯医者の予約をとった。

その奥歯を治療してくれた担当の先生は
今は弘明寺のお店?には
火曜日と土曜日しかいらしていないので、
本来ならばぁばご飯を作りに行く曜日だけど
歯医者に行くことになった。

人気のある先生なので、
午前中がいいとか言っていると
予約はずっと先まで取れないので、
しかたなく午後2時という時間になった。

ちなみにばぁばご飯は無罪放免にはならず、
ちゃんと昨日の月曜日にこなしている。

実は初診はもう少し前に済ませてあり、
治療方針は決まったので、
今日がいよいよ奥歯のかぶせ物を取り、
本格的に削る日であった。

歯医者で麻酔を打って
神経を抜くだの、歯を削るだのを
好んでする人はいないと思うが、
私も歯医者さんは苦手とするひとりである。

それなのにあ~それなのに、
なぜか今日は午前中に1件、
午後に1件、
歯の治療を挟んで
カウンセリングが入ってしまった。
(入れたのはもちろん自分である)

歯医者さんは隣の駅にあるので、
行きは時間的余裕があるが、
帰りはタクシーを飛ばさないと
午後のカウンセリングに間に合わない。

しかも、実際に久々の歯医者で
麻酔を打ち、30分以上、
歯の高さを低くする削りの治療と
神経のお掃除とやらをやられてしまうと、
あまりの緊張で体はぐったりだし、
口の中の右半分がしびれている状態だった。

帰る時には
麻酔が切れたら、必ず痛みがあるからと
痛み止めまで6錠も持たされてしまった。

麻酔のかかった口元は
マスクをしているので、
よだれが出ても傍目には分からないとは
思うが、
しかし、カウンセラーとして
午前中に比べて、
午後は確実に滑舌が悪かった気がする。

やはり歯の治療の後にも
カウンセリングを入れたのは
無理があったか…。

討議室の鍵を監理している受付嬢は
「最近。カウンセリング増えていますよね。
私たちも診てもらいたいです」などと
言ってくれたが、
歯の治療の後で麻酔が効いていて
ろれつの回らないような先生では
信用失墜まちがいなしである。

今週は明日のお茶のお稽古の後にも
夜のカウンセリング予約が入っているし、
明後日も土曜日も日曜日も
実は予約が入っている。

遊びや趣味の予定をかいくぐり、
迷える子羊たちのご要望に応えようとしたら、
いつの間にか
こんな風になっていた。

今の状態は自ら望んだことなので、
嬉しい限りなのだが、
お調子にのらないで、真摯に
子羊さん達の悩みに耳が傾けられるよう
ほどほどのスケジュールを組もうと思った
今日この頃である。











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