2月26日日曜日、
鎌倉に住んでいるお茶の友人Kさんを誘って
鎌倉の梅の名所に出かけた。
お茶のお稽古でご一緒の友人なので、
ドレスコードはきものと私が勝手に決め、
見学コースはKさんにお任せした。
お天気はこの上ないほどの晴天に恵まれ、
ちょっと風が冷たい。
けれど、日差しの力強さに
春の訪れを感じるそんな1日だ。
まずは鎌倉駅に集合し、駅前から
鎌倉霊園方面にいくバスに乗った。
バスにはご一行様という感じで、
かなりのご高齢の一群が
ウィンドブレイカーにパンツ、
ウォーキングシューズに帽子とリュック
といういでたちで私たちの前に乗り込んだ。
鎌倉ではこうしたご高齢の団体が
リーダーの説明を聴きながら
歩き回っている姿をよく見かける。
彼らは見事に似たような恰好をしているので、
その群れの中にまぎれたきもの姿の私たちは
まるで異邦人だ。
バスに乗るとその方たちのひとりと
若者のひとりが慌てて席を譲ってくれ、
私たちはきもの特権のお陰で
座ってバスツアーを始めることになった。
(といってもバスに乗ったのはこの1回だけ)
まずは浄明寺で下車し、
いよいよ強行軍の観梅ツアーの
はじまりはじまり。
最初はKさんご推奨の
「一条恵観山荘」から。
一昨年の秋の紅葉がとてもよかったとのことだが、
特段、梅の名所というわけでもなく、
お屋敷内の拝観日ではないので
逆さ富士ならぬ逆さ灯篭の映る
円窓と床を拝見し、1か所目はサラっと見学。
その後は、「旧華頂宮邸」と「報国寺」
近隣とはいえ、
きもので歩くとなるとかなりの距離がある。
しかし、常日頃、
このあたりをジョギングしているKさんは
ものともせずにきものでずんずん進んでいく。
私も負けじとずんずんついていく。
肝心の梅はややまだ早く、
満開に近いものもあれば
五分咲ぐらいのものもある。
それでも、梅はその枝ぶりに趣があり、
古木であればあるほど風情があるので
大量に咲き乱れていればいいというものでもなく
じゅうぶん楽しめた。
ランチをとった稲荷山・浄妙寺の中の
石窯ガーデンテラスでは
スタッフの何人かにきものを褒めてもらい
「何かあるんですか」と訊かれたりした。
「梅を観にきたので」というと
驚いた様子で
古都鎌倉でも、ハイキング姿のお客さんは
見慣れているけど、
きもので観光に来る人は珍しいとみえる。
本日の私のきものの柄は梅の花。
帯の飾りの根付けも梅の花。
こんなお遊びができるのも
きものならではの楽しみ方だ。
その後も「きもので歩き倒すツアー」は続き、
元原節子邸の前をウロチョロしたり、
裏道をまわって荏柄天神に立ち寄ったりした。
最後は鎌倉彫会館なるところのカフェで
一服。
抹茶味のプリンと和紅茶のアイスティーを
いただいて本日の全行程を終了。
結局、帰りはバスには乗らず
駅まで歩き通した。
帰宅してスマホを見ると
総歩数 17066歩
距離 10,95キロ
なかなかあっぱれな数字だと思う。
ランチのビールと夕餉の赤ワイン
いずれも心置きなく頂戴した。
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