2023年7月10日月曜日

工房開設記念の交流会

 









昨日の日曜日は
午後から「横浜陶芸倶楽部の工房開設記念」の
交流会があった。

1部と2部とに分かれていて、
1部は30名ほどが参加して、
初参加の人も何人かいた。
なので、まず話は
横浜陶芸倶楽部の成り立ちから今日までの歩みに
始まり、
来年5月の展示会「卓」についての話が
主な議題だった。

この会を率いているのは
山本秀夫さんといって元高校の美術教師なので
陶芸工房なのだが
陶芸家がやっている工房というより
折々に学校臭い決まりごとの話になる。

2年に1度の展示会は中でも中心的な活動で
まず、会場をくじ引きで取るところから始まり
どんな展示にするのか
先生の思いと、会員への要求など
前半はやや堅苦しい話に終始した。

それが終わると、
最近作った作品の「見せっこ」の時間になり、
ひとりずつどんな思いで作品を創ったか
器を手にしながら発表する。

まだ入会して間がない人から20年近くの人まで
いろいろな人の作品を観るのは
参考になることもあるし、
自分の作品の感想を聴くこともできるので
とても楽しい。

私は例の「恐竜の卵」と
その日の食事会に使うつもりで持っていった
「取り皿」を手にみんなに紹介した。

「恐竜の卵」は大好評で
くり抜きという技法でこうした作品ができると
身振り手振りで説明したら
その後のフリータイムで人垣ができ
質問攻めにあってしまった。

内側の黄瀬戸という釉薬が白濁した件も
みんな、このままでいいと言ってくれたので、
失敗作にしなくてもよさそうな感じだ。

中に何を入れるのかと訊かれたので
「中から味付きのウズラの卵がでてきたら
面白いかも」と答えると
親しい友人が
「私が恐竜のぬいぐるみを探してきてあげる」と
いうので、さあ、どうなりますやら。

とにかく恐竜の卵のイメージは
みんなにその通り受け取ってもらえたようで、
まずはそれがよかったと思う。

いったん、そこで1部は終了し、
その後は一品持ち寄りの懇親会だ。

先生が「自作の料理、または買ってくる場合は
そのへんのコンビニや総菜屋は不可」と
条件つきだったので、
一挙に参加人数が減り、
2部は会員12名と先生という形になった。

作陶用の大きなテーブル3台を移動し
コの字型にし、1台4名か5名、
場所もくじ引きで決めたあたり
いかにも学校風だ。

そして、くじ引きで決まった自分のテーブルに
作ってきた料理、もしくは買ってきた料理を
並べたところ、
写真のように全く趣の異なるテーブルになった。

私は「とりむねの南蛮漬け」と
「枝豆はんぺんバーグ」を作り、
自作の織部と白い大皿に盛り付けた。

同じテーブルは
70代後半の野菜作りが趣味の男性と
50代シングルの男性、
50代の美大出身の女性に私の4人。

偶然にも陶芸歴12年越えのベテランばかり。

70代男性は自分の畑で採れた野菜を
奥さんに調理してもらったサラダと漬物。
50代男性は出張先で買ってきたかまぼこ。
50代女性は高島屋の総菜屋さんで
買ってきたイチジクのサラダとローストビーフ。

我がテーブルはとにかく色鮮やかで
「ここだけ次元が違う」と評されるほど、
なかなか豪華な品々が並んだ。

他の2台の内1台は
女性3人に男性1人の組で
女性が「グラタン」「ビーフシチュー」
「いぶりがっこ入りポテサラ」を手作りし、
男性は有名店の「お稲荷さん」を購入。

全体に黒か白かの料理になって
ちょっと地味な印象だ。

しかも友人は1部で帰ってしまったのだが
「ミニ稲荷」を手作りして差し入れたので
お稲荷さんがかぶってしまった。

もう1台は先生を含む5人の台で
男性3人、女性2人。
こちらも男性陣は「唐揚げ」と「焼き鳥」を
買ってきた。
女性陣は「ピクルス」と「蒟蒻のアヒージョ」
を手作り。

1品持ち寄りの定番「唐揚げ」と「焼き鳥」が
この台で出揃った形。

ピクルスは私も考えたが、カラフルだが
野菜だけの料理なので
サイドメニューの感は免れない。
蒟蒻のアヒージョにいたっては
材料が蒟蒻だけとはちょっとケチりすぎ?

とまあ、いつも思うがこうしたイベントは
いろいろな意味でお人柄がにじみ出る。

逆に言えば、
私みたいに一品持ち寄りなのに
でかでかと2品持っていくのも
スタンドプレーが過ぎると思われているのかも。

まあ、派手好きな私のこと
「みんなどんどん食べてちょーだい」と
大判振る舞いがしたい人間なのがバレバレだ。

ともあれ、いつもはなかなか出てこない大皿が
こういう時に役立ち、
料理は器次第ということを実証でき、
自画自賛状態だ。

先生も料理好きなので、
今回はサングリア入りフルーツコンポートと
食後のチョコアイスを作ってくれた。

みんなの料理と器の関係など
話はそれぞれの卓で大いに盛り上がり、
いつもは作陶するだけの仲間の距離を
一挙に縮め
宴は延々と続いた。

やはり飲み二ケーション(古!」は
時に必要で
人と人を繋ぐ潤滑油であると実感した。













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