2023年7月17日月曜日

孫は来て良し帰って良し



















この三連休、
孫2人とそのママとの3人が
実家に2泊3日でやってきた。

トト(ダンナ)の仕事が立て込んでいて
子どもがいたのでは仕事にならないからと
3人が妻の実家に脱出してきたという形だ。

1週間ぐらい前に、急にそう言われ、
こちらの三連休の予定を一部キャンセルし、
あれこれ大買い出しをし、
部屋の掃除や風呂のカビ取りなどして
布団を引っぱりだした。

チビたちとはいえ、
3人が寝泊まりするとなると
準備が大変だ。

準備も大変だが、
いざ到着したとなると
もっと大変で、一気に家が賑やかになる。
孫たちは
自分の家にはないものが珍しいらしく、
まずは水彩絵の具と筆を目ざとく見つけ
お絵描きがしたいと言い出した。

こちらも子どもが遊べるようにと
サインペンのセットや色紙、
キラキラダイヤモンドのシール、
トランプやジグソーパズルなど、
いくつかのアイテムを購入していたが、
今回は私が仕事に使っている筆と絵具に
目が留まったらしい。

しかも捨てずにとっておいた
牛乳パックやパスタの箱などより
私が陶芸で創ろうと思って起こしていた型紙に
絵具で色を塗っていいかという。

しぶしぶ承諾すると
6歳はもちろんもうすぐ3歳の次女までもが
作家用水彩絵の具のチューブから絵具を出し、
嬉々として水の入ったボトルから注水している。

母親が「あ、志帆がオーママとご飯を作っている
絵を描いたんだけど忘れた」といえば、
すかさず
孫1号は写真のようなお手紙を書いてくれた。

陶芸用の型紙に色をつけたものも
なかなかの出来で
初日はお絵描きが彼女たちのブームであった。

2日目は36度予想の猛暑日であったが、
オートトが金沢八景の海の公園に行こうと
言い出したので、
3人とオートトの4人で炎天下に繰り出していった。
私はお留守番でご飯当番である。

案の定、志帆が最後に熱中症のような状態になり、
帰りはオートトがかついで帰ってきたから、
真夏に子どもを外で遊ばせるのは
もはや命がけだ。

幸い症状は軽く、やや熱っぽい程度で済み、
慌ててぬるいお風呂を沸かし、
氷水の枕を準備したりしたが、
帰ってきてすぐにおしゃべりが戻ってきたので
ヤレヤレである。

夜は採ってきた貝殻にまた絵具を塗ったり、
唯一食べられるものとして「あおさ」を
持ち帰ったので、
早速、お味噌汁に仕立てたりした。

最終日の孫たちの遊びのターゲットは
私の部屋の鏡台と中の化粧品であった。

家ではママは洗面台の前で立って化粧するので、
鏡台そのものが「女心」をくすぐったらしい。

あちこち引き出しをあけ、
遂には「これお目目のお化粧でしょ」などと
アイシャドウを見つけ、
「私もしたい」とねだってきた。

自分の娘も同じことを言ったなと
はるか昔を思い出しながら、
まずは私が志帆にお化粧してやると
次は志帆が由依に化粧するという
仲のいい姉妹の姿が、実に微笑ましい。

そして、3日目の孫のお供はオーママに
バトンタッチし、
まだ映画を長時間観ていられない孫2号は
ママとお留守番をしてもらい、
志帆とオーママとで映画鑑賞。

「リトルマーメイド 吹き替え版」は
2時間25分もの長編で
6歳でも大丈夫かと危ぶまれたが
途中、寝ることもなく、
ポップコーンを抱きしめ、
海が荒れ狂う大迫力の画面を堪能した。

志帆にとって人生2回目の映画館での映画鑑賞
オーママにとっては初の孫との映画鑑賞で
なかなか思い出深い体験になった。

まるで夏休みのような賑やかな3日間。
次女の部屋に打ち捨てられていた
かつて次女が高校生の時に友人から贈られた
ビニール製の白いおばけのお人形は、
孫たちにぎゅーっと抱きしめられたり
一緒に寝たりしているうちに、
すっかり空気がもれてしまい
終いにはぐったり床にへたり込んでしまった。

まるで3日目のオーママとオートトみたいだが
これをして
「孫は来て良し帰って良し」と
いうのだろうと理解した。

玄関先で
「楽しかった~!!次、いつ来られるの~?」
というふたりの大きな声を聴きながら
孫は可愛いという通説に
深くうなずくオーママであった。































 

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