2024年元旦
明けましておめでとうございます
横浜は風が少しあるものの
暖かで穏やかな元旦の朝を迎えました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
と、ご挨拶しようと思いつつ、
元日の我が家は家族が勢ぞろいし、
わいわいがやがやしている内に日も暮れ、
夕方、なんと日本海側能登半島を中心に
震度7の大きな地震。
それに伴って津波まで発生し、
夕方以降のテレビはすべて地震速報になり
完全にお正月番組がぶっ飛んだ。
皆さま、大丈夫でしたでしょうか。
元日にこんなことになって
ご実家や友人知人が日本海側に
いらっしゃる方は
さぞやご心配なさったことでしょう。
お陰様で私はそのような心配の種が
なかったので、
元日は終日、おせち料理をいただきながら
例年のようなお正月を過ごしています。
今回のおせち料理作りは
けっこう大変だった。
というのも、
昨年、足繫く通っていたスーパーと
個人店の魚屋さんが閉店に追い込まれ、
いつもの食材が手に入らなかったのだ。
お正月には個々のスーパーでこれとこれを買い、
メインの鯛は魚屋さんと決めていたのだが、
いざその両方のお店がなくなると
他でも手に入るというわけにはいかなかった。
特に家のグリルいっぱいいっぱいの大きさの鯛
これが何軒探してもみつからない。
焼いた状態で冷凍して、
30日31日に売っているものか、
2キロ台のお刺身用の鯛しかない。
スーパーやデパートのショーケースには
タラバガニか有頭の冷凍の海老しかない。
どこのおうちも
鯛をメインにすることはないのか。
諦めて、30日の朝、
次女を連れて最後の買い出しに行き、
焼き冷ましの鯛か、有頭の海老を買うしかない。
(婿が甲殻類のアレルギーなので
いくら奮発したとしても蟹が食べられない)
そう思って、まずはデパ地下の鮮魚売り場へ。
するとなんと思い描いていた大きさの
生の鯛が氷の上に並んでいるではないか。
大・中・小と生の鯛があり、
中型のそれが正にグリル目いっぱいの大きさだ。
「あった~!!!」と
人目もはばからず叫んで
1も2もなくその鯛を買い求めた。
それが写真の鯛の塩焼きである。
そのふくよかで美味なること
まさにこの世の春!
(おおげさな)
他の一生懸命作った20品ほどの料理を
ぶっちぎりで追い抜いて
燦然と輝く元旦のおせちの優勝は鯛だった。
とはいえ、
今年初めて作った
「きんかんなます」や「ぎせい豆腐」なども
なかなかの出来だったし、
今回は自作の器もたくさん使うことができた。
「数の子」のアーモンド形の黒天目の大鉢、
「鯛」の織部の大皿、
「野菜の肉巻き」の白黒の角皿、
そして、松の織部の向付には
「アーモンドとクルミ入り田作りと
金柑の甘露煮と
菜の花のからし醤油あえ」を盛ってみた。
朱漆のものと自作の陶器と
ミントンの金の縁、黒漆に金の月など、
自分の中では一幅の絵画として
成り立つように考えてみたわけだが…。
こうして年に1度のお遊びも無事終わり、
4日からは日常が戻ってくる。
能登半島を中心とした地震の被害に遭われた方は
本当にお気の毒だが、
2024年がどうか平穏無事でありますように。
祈りながら、年一登場の漆をしまった。
皆様もどうぞ佳い1年でありますように。
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