1月から取りかかっていた本の出版が
いよいよ大詰めを迎えている。
Amazon kindleからの発売日は
6月13日の金曜日。
それは今年の紫陽花展の会期中にやってくる。
2か月ほど前に自分の本の発売日を申告し、
そこからタイムスケジュールを割り出し
何十日前には何をし、
ひと月前には何をするという風に決められるので
それに合わせて執筆してきた。
同じ1月に出版スクールに入学した仲間の中では
1番乗りで出版日を迎えるので
一見、順調に事は運んでいるかに見える。
しかし、実際は慣れないパソコン操作に四苦八苦、
当然知っていて当たり前のことを知らないのかと
40代のスタッフには思われていることだろう。
4月下旬には自分の執筆は終わり、
スクールの校正部門に原稿を送った。
ここからAIと人の手で原稿チェックが入り、
てにをはの間違いだの
半角や全角の統一、漢字とひらがなの統一、
文字化けしやすい数字を使っていないか、
文章のクセの洗い出しなどが
行われた。
そこに3週間もの時間が費やされ、
ようやく5月19日に原稿が戻ってきた。
25000字の原稿に対して250か所近くの
ダメ出しの嵐。
約1%の訂正要求箇所があるのが普通だそうだが、
指摘された本人にとっては
そこまで自分の原稿はダメなのかと
いささか凹んだ。
私の文章は1文が長すぎる傾向にあり、
読みにくいと指摘された箇所がいくつもあった。
文末が同じ終わり方だったり、
何々したり、何々したりの繰り返しも多い。
しかも私の本編は62000字もあるので、
その校正サービスの目の届いていない部分が
本の半分以上あることになる。
それは自分で校正するしかない。
(その校正をスクール側に頼むとしたら
別途44万円かかるというから驚きだ)
そこで、私は長女を駆り出し
62000字すべてに目を通してもらい
スクール側の注意事項を踏まえて
校正してもらうことにした。
著者は自分ではいいと思って書いているので
自分のクセには気づきにくいし、
内容的に著者の言いたいことが伝わらなかったり、
話がずれたりしている部分の発見には
他の人の目が必要だと思ったからだ。
同時期に本の表紙や本扉やイラストなども
出来上がってきた。
依頼したのは兵庫県に住んでいるデザイナーさんだ。
1回目のミーティングの前に、
自分でラフデザインを起こし
画面越しに見てもらい、
ミーティング時に全体のイメージを伝え、
デザイン画を郵送で送ったりしたせいか
いずれも意図した感じに出来上がってきた。
とても感じのいい方で、
微修正にも気持ちよく応じてもらい、
本編への貼り付け方も丁寧にレクチャーして
もらった。
今、表紙はPCのデスクトップに
イラストや本扉は原稿内に納まっている。
長女から今朝戻ってきた原稿を
今日1日、最終チェックし、
あと1~2回通しで読めば
あとは6月初めの入稿を待つばかり。
長いような短いような半年が終わる。
まだ本当の意味でどんな書籍になるのか
わからないくせに
紫陽花展のDMには出版の告知を載せた。
今は無事に入稿を済ませ、
発売日までこぎつけられることを祈っている。
体力的には限界に近く、
3月から脈は飛ぶは
意識は飛んで転倒するはで、
脳の疲労が相当蓄積している状態だ。
そんな中、今日は出版部のコーチから連絡がきて
「萩原さん、認知行動療法で2冊目の本を
出しませんか」と尋ねられた。
少し前には社長じきじきに
「萩原さん、講演会開きませんか」とも。
どこの誰に向かって言ってんだか。
私にはそんなエネルギーも、能力も残ってないが
押せば「Yes」と言うと思っているのだろうか。
今はとにかくつつがなく出版にこぎつけること
それしか頭にないので、
丁重にお断りした。
昨日のばぁばご飯も6品作るのが精いっぱい。
早く私も美味しいものを食べたり
リフレッシュ旅に出かけたりして
出版疲れを癒したいものである。
今日は午後3時半ぐらいからテレビの前に
かじりついて大相撲の千秋楽を見ていた。
もちろんお目当ては千秋楽の
大の里の相撲だ。
今場所、横綱取りを目指していた大の里。
先場所優勝しており、
今場所も好成績ならそのまま横綱かと
呼び声高い大事な場所だった。
もしこのまますんなり横綱になれれば
なんと初土俵から13場所目に横綱になるという
快挙を成し遂げることになる。
そもそも、まだ髷も結えないのに
幕内力士になり、
まだ大銀杏も結えないのに大関にまでなった。
そして、今場所は綱取りだ。
初日から序盤が大切と臨んだ場所で
その大物ぶりを発揮して
無傷の14連勝。
13日目には優勝を決めた。
こうなるとあとは全勝優勝で終わって欲しいと
思っていたのだが、
最後の最後、
目下ひとり横綱の豊昇龍の男の意地に負け
1敗を喫してしまった。
勝ち誇る豊昇龍の顔と
悔しそうな大の里の顔が
同時に映し出され、
館内には悲鳴が響いた。
本当なら、有終の美を飾って
全勝優勝してほしい
そして、8年ぶりの日本人横綱の誕生を見たい
そんな思いをモンゴル人横綱が打ち砕いた形だが、
ここからこのふたりの横綱の攻防が
ずっと続いて大相撲界は
盛り上がるに違いない。
最後に負けてしまったけど
まだまだ、伸びしろがあるという意味では
ますます強くなってくれるだろう。
大の里、24歳。
そして、もうひとりの『推し』亀井聖矢君も
同じく24歳。
目下、エリザベート音楽コンクールで
最終組まで残っているので、
こちらもなんとしても
いい成績を残して欲しいものだ。
と、親戚のおばちゃんは
心の底から応援している!!
大相撲五月場所4日目、
友人のAさんご夫妻のお誘いで
何回目かの大相撲観戦に両国国技館まで
行ってきた。
何回もブログでご紹介したと思うが、
十両力士の友風関は
Aさんのダンナさんの教え子なので、
ご夫妻はまるで親のように
友風関を応援し、支援してきている。
今回も川崎の友風後援会の皆さんで
まとまった席を取り、
手に手に応援グッズを携えて
午後1時半には会場入りした。
五月場所は日曜日に始まったので
まだ4日目の序盤戦なのだが
とてもいい取り組みが組まれていた。
何と言っても今場所は
大関大の里が綱取りに挑戦するとあって
会場はいつにも増して熱気を帯びている。
最近は外人のお客さんが多く、
あちらこちらで英語で説明するガイドの声が
響いている。
友人Aさんと私は夏の単衣の着物に身を包み
友風応援グッズと共に
お稲荷さんや柿の葉寿司なども持ち込んだ。
Aさんは薄紫色の着物に
大きな花柄の帯。
私はピンクベージュの小紋の着物に
博多帯。
Aさんの着物の色は、友風関の〆こみの薄紫に
合わせたというから、さすが力の入れようが違う。
川崎友風後援会の幹事は
試合の進み具合と相談しながら
友風が所属しているのは中村部屋なので、
途中で、中村部屋の親方・元嘉風関との写真撮影を
組み込んだり、
相撲観戦だけでなく後援会として
会を盛り上げることにも熱心だ。
そうこうする内に
3時半過ぎ、いよいよ友風関の取り組みが
始まった。
4日目の取組相手は「若碇」
後援会メンバーは友風タオルやうちわをふって
声を限りの大声援。
そこでも幹事はタイミングのキューを出し
声を合わせて何度も声援を送ったので
きっと土俵の上の友風にも届いただろう。
その甲斐あって
ちょっと苦手意識ある相手力士だったが、
「叩き込み」で友風の勝ち!!
後援会メンバーが大喜びしたのは言うまでもない。
そして、試合から10分。
今度は友風関の出待ちだ。
(外の道に出てくるのを会場との境で待つこと)
勝った日の出待ちと負けた日の出待ちでは
まったく心持ちが違うが、
この日は勝って星を五分に戻せたので
友風も私たちも晴れ晴れとした気持ちだ。
にわかファンに混ぜていただいた私も
友風タオルにサインをもらい、
これでだいぶ友風ファンとしての
実績を積めた感じだ。
また、後援会の方と親方との集合写真の時は
着物だからといって、
親方のすぐ隣に座らされて写っているので
ちゃっかりにもほどがある。
こんな感じでまず前半は
友風関の応援団として、
後半、幕内の対戦になってからは
何人かの『推し』の力士の勝負の行方を見守った。
目下の『推し』の筆頭は
何と言っても「大の里」
大銀杏が結えないまま大関の地位に駆け上がり、
今また、綱取りかと期待がかかる。
4日目の対戦相手は「王鵬」
こちらも若手の急上昇株。
元横綱・大鵬の孫とあって、
生粋のサラブレッドだ。
4日目の懸賞金の数は横綱と阿炎戦を抜いて
大関・大の里と王鵬の対戦が31本。
懸賞金の旗も4回に分けて土俵を回った。
そして、もの凄い熱気の中、
若き獅子の戦いが始まり、
意外にあっけなく王鵬が大の里に押し出され
大の里の勝ちで4連勝。
ここまでで
他の『推し』力士である
「飛猿」「遠藤」「一山本」も勝ち星を挙げた。
「尊富士」だけ「若隆景」に負けてしまったが、
この両者、同じような背格好の筋骨隆々タイプで
素早いキレのいい相撲なので
気持ちのいい勝負だった。
そして、いよいよ最後の大取り組み。
「横綱・豊昇龍」に対するは「阿炎」
豊昇龍は3日目に負けているので2連敗はできない。
阿炎もまだ初日が出ていない状態なので
もはや死に物狂いでくるであろう。
両者一歩もひけないこの一戦。
結果は引き落としで
あっけなく阿炎の勝ち。
横綱はばったり土俵に手をつき、
お腹にも土がついた。
その直後、「あ~」とも「ぎゃ~」ともつかない声と
共に、会場のあちこちから座布団が飛んだ。
土俵の上にまで落ちた座布団を
あわてて拾いに行く装束を着た人たち。
滅多に観ることのない座布団が舞う光景を
海外からの観客はどんな風に感じただろう。
一瞬の勝負の後に報奨金の束を手にするもの、
不覚にも体に土をつけ、まげも歪んで
唇を嚙みながら土俵を降りるもの。
男の勝負の世界を目の当たりにした興奮で
会場のざわつきがなかなか収まらない。
ひとしきり「今日はいい日に来られた」と
感想を言い合って
6時過ぎには「元寺尾関のちゃんこ鍋」の店へ。
お店は国技館から歩いて行ける距離にある。
始めて食べるちゃんこ鍋。
2種類の味付けのちゃんこ鍋は
いずれも美味しく、
一緒に観戦した仲間とおしゃべりに興じながら
丸1日、大相撲観戦らしい1日を過ごした。
昨今の大相撲人気でチケットを取るのは
とても大変なことらしいが
友人Aさんのお陰で、なんちゃって応援団の私も
日本文化の代表格・大相撲を
間近で堪能させてもらっている。