2022年の4月にコロナ禍にまぎれて
いつの間にか失効していたパスポートを
再び申請して取ることにした。
すでに友人は行く気満々で、12月のクルーズに
ふたりの名前で申し込んでいたので
早く私もパスポートを取得しなければならない。
7月末、退院してまだ1週間だったけど
横浜のパスポートセンターに出向いた。
あの日からちょうど2週間、
予定通りの日にパスポートは出来あがってきた。
申し込んだ日はパスポートセンターが開く
9時前を狙って整理券をもらったので
人はまばらだったけど、
引き換えに行った今日は
10時頃だったので
申し込む人と引き換える人で混雑していた。
お盆休みの今から取得するのだから
秋に海外旅行の予定なのか
出張とかか、もしくは海外転勤かなどど
センターを行き交う人を眺めながら想像した。
目の前をバギーに赤ちゃんを乗せた
若い女性が通り過ぎた。
私もあんな風に小さな娘を連れて
夫の海外転勤に帯同したことが思い出された。
40年も前の話だ。
あれからパスポートに何回スタンプを押して
異国の地と日本を行き来したことか。
当時、子ども達は母親に帰属していて
私のパスポートの写真は
一緒に4歳と1歳のふたりの娘も写っていた。
あの頃はふたりの娘達はもちろんのこと、
大きなトランクもふたつ持って
香港とシンガポール時代、
一時帰国の度に飛行機に乗っていたのだから
本当に『母は強し』である。
今日から臨月という日に、ひとりで
香港から飛行機で帰国したこともある。
あの日は東京に台風が来ていて
飛行機が何度もエアポケットに落ち、
その度に長女がお腹の中で暴れた。
そんな危ない橋も渡ったことがある。
今回、取得したパスポートは
今後10年で何回使うことになるだろう。
今はあまりに円が安いし、
旅費の値上がりがひどいので
以前のように
毎年というわけにはいかないだろう。
それでもこのパスポートがあれば
行こうと思えば海外に行けるんだと思うと
テンションが上がる。
横浜のパスポートセンターは
海に面した山下公園の脇にある。
新しいパスポートをバッグにいれ、
海岸縁に出てみた。
ここには時折大きな旅客船が停泊している。
今日はそうした豪華客船はいなかったけれど
潮の香りがかすかにして
堤防に波が静かに打ち付けていた。
羽田空港はみなとみらいの向こう、
成田空港はその右手奥だろうか。
今回のクルーズはまず羽田から沖縄に飛んで
そこから豪華客船に乗船する。
そのタイミングでパスポートが必要だ。
今日はまだ昨日までのゲリラ豪雨の影響で
雲行きが怪しいけど、
明日からは晴天が戻って猛暑日になるらしい。
人は暑けりゃ暑いで文句を言い
ゲリラ豪雨に見舞われれば見舞われたで
そちらも大変だ。
海縁のベンチで
くるくる変わる夏の空を眺めながら
どんな天気もどんな日も
1日1日、エンジョイしなければと思った。







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