2021年12月8日水曜日

鬼娘 母に容赦なし

 













月曜日の夜11時過ぎに
旅行から帰ったばかりだというのに、
火曜日のシポリンワークは
情け容赦なくやってきた。

日曜日には長女からLINEが来て、
「旅行楽しんでる~?」の1文の後に
当然のように
「今回はこれでお願いします」と
9品の献立がリクエストされた。

帰宅して、その日はお風呂に入るのが
精いっぱいだったけれど、
火曜日の朝にはやることが山盛り
待ち構えていた。

朝食を作り、洗濯機を回した後は、
あらかじめ用意していた原稿を見ながら
HP用のブログを1本アップした。

旅行のブログに関しては
大量の写真のセレクトとパソコンへの移行、
4日間のどこをどう書くか構想を練り、
直接、PCで打ち込んでアップした。

こちらに1時間半ほど時間を取られ、
気づけばいつもの出かける時間が迫っていた。

そんなこんなのバタバタの中、
お土産と
みかん農家のおじさんが送ってくれた
「はれひめ」というブランドみかんと、
サツマイモを持って電車に。

鬼娘はテレワークで自宅にいたが、
いつもの週と変わりなく、
私はササッとお弁当を掻き込んで
娘の家のキッチンに立った。

結局、家にゴロゴロ転がっていたサツマイモで
サツマイモご飯も作ったので、
計10品が出来上がった。

『春巻き』
『枝豆入りはんぺんバーグ』
『ミネストローネ』
『鶏の照り焼き』
『ほうれん草とえのきのお浸し』
『キャロットラペ』
『レンコンきんぴら』
『サツマイモご飯』
『スペインオムレツ』
『青椒肉絲』
以上10品

『青椒肉絲』だけは豆板醤など入るので
大人向けだが、
それ以外の9品は孫1号も孫2号も
食べられるはずだ。

「こんなん、嫁だったら絶対言えないわよ」と
言うと
「そりゃそうだ、言うわけないじゃん」と鬼娘。

さすがに途中で立ち眩みがしそうになりながら、
5時には全品作り終え、
保育園児2人が
お迎えから帰ってくるのを待った。

ふたりが帰ってくると
途端に家がにぎやかになる。
まずは手を洗ったり、足をふいたり
着替えたりと大騒ぎだ。

その後は4歳児のおねだりに従って
『オセロ』と『鬼滅の刃のジグソーパズル』

2週間、開いただけなのに、
覚えたてのオセロのななめの攻略と
相手の出方の1歩先を読むことなど、
新しい知恵を仕込んでいて
ビックリ!

2週間前は「白で黒を挟み撃ちして、
白にしちゃうんだよ」なんて
言っていた子なのに…。

前回は不覚にも負けてしまったばぁばだったが、
今回は何とか勝つことが出来た。

すると
「数えなくても見れば分かるじゃん、
黒の方が多いに決まってるから、
オーママの勝ちだよ」と悔しさをにじませた。

その後の『鬼滅の刃パズル』の方は
完全にばぁばの知らない登場人物の名前を
つらつら上げつつ、どんな剣術を使うのか
説明していくれる。
恐るべし4歳児。

ご飯も今まで補助付きのお箸だったのが、
先週から大人と同じお箸に移行したとかで、
あんがい器用に使いこなしているのに
2度ビックリ!!

志帆は少し前まで食にムラがあったのだが、
夕べは
『春巻き』『キャロットラペ』『サツマイモご飯』
『ミネストローネ』『ほうれん草とえのきのお浸し』
そして『スペインオムレツ』はお替りして
食べてくれ、
ばぁば冥利に尽きる食べっぷり。

保育園でも志帆は先生に
おうちのご飯の話をよくするとかで、
今は『キャロットラペ』のブームが去り、
『スペインオムレツ』の時代になったと
話しているのかもしれない。

「どんな家だよ?」と
思われているに違いない。

それにしても連日の登板に
いささか疲れたばぁばは
帰りの電車で即効、寝てしまい、
思わず乗り過ごしそうになったとさ。































2021年12月7日火曜日

蟹三昧 温泉三昧

 


















2021年の最後を飾る旅行に行ってきた。

「タグ付き松葉ガニ・活あわび踊り焼き・神戸牛を食す
三朝温泉・湯村温泉と錦繍の西日本周遊4日間」

この長~い旅行のタイトルをみれば分かる通り、
どこの観光地にいくとか寺社仏閣を訪ねるというより、
とにかく”食す”ということに
力点を置いた4日間だった。

昨年12月初め、
GOTOを利用して、友人を誘い
下関のフグと鳥取のタグ付き松葉ガニを食し、
出雲大社と萩の街をめぐる旅に行ったのだが、
その時の感激が忘れられないという友人の
たっての希望でこのコースが実現した。

今回は同じタグ付き蟹は死守した上で、
その他に神戸牛のステーキにつられ、
とにかく知らない温泉地だけど、
評判のいい温泉宿が含まれるということで、
美味しいものと温泉を目的に
出掛けることになった。

まずは京都に始まり、
京都で終わった旅程だったので、
西日に輝く錦繍の清水寺と渡月橋。

秋の紅葉目的でごったがえした11月の京都に比べ、
紅葉自体はちょっと盛りを過ぎてはいたが、
人はグッと減っているとかで、
「錦繍の京都」を堪能することが出来た。

私たちの主目的はまず食べることにあったのだが、
その意味では
神戸牛のステーキは
たったの150gしかお肉がなかったので、
もう一皿いけると思ったのは
小食の友人も同様だったみたいだ。

しかし、肉質は柔らかくジューシーで
初日の夜の最初のディナーとしては
美味しい毎日の始まりだ。

2日目からは海鮮づくしの日々で
タグ付き蟹も踊り焼きのアワビも
安定の美味しさだったが、
2年続けてはさすがにもう蟹は十分ですといった感じだ。

お宿は
1日目は神戸三宮の今どきホテル。
外人仕様かと思うようなデザイナーズホテルで、
アメニティとベッドのリネンやタオルなどが
充実していて、
これはこれで温泉宿じゃないけど満足できた。

2泊目は三朝温泉の名旅館という触れ込みだったが、
かなりのはてなマーク。
バブルの時に大きくするだけ大きくしたけど、
このコロナのご時世、
本当に大変ですみたいな様子が分かってしまう。

でも、ラジウム温泉の泉質は素晴らしく、
珍しく夜だけでなく朝にも入るぐらい
特筆すべきは温泉というお宿だった。

3泊目の湯村温泉の井づつや旅館。
ここは皇室関連の方々が何度もお泊りだったようで、
立派な館内のそこここに
コレクションされた日本画やら能面やら
魯山人の陶器やらが並び、
中庭の池には錦鯉という
典型的な地方都市の名旅館というたたずまいだった。

箱モノだけが立派なのかと
2日目の宿を思って一抹の不安がよぎったが、
何の何のそれは見事にいい意味で裏切ってくれた。

そのお料理は2日目とは雲泥の差で、
本当に手が込んだ会席料理で、
パンフレットのタイトルには謳われていないが
黒毛和牛やら松葉ガニを含む豪華絢爛なお料理だった。

朝食も夜にそのまま出てきても通用する
量と格に圧倒された。
このお宿を目指してまた来たいと思うほど。

ご一緒した旅のメンバーや同行の友人とも
「昨日の仇を討ちましたね」などと
言い合うほどに差があったので、
旅館経営の姿勢と維持管理には
いろいろあるなというのが今回の旅の感想だ。

観光地として印象的だったのは、
出石という城下街の自由散策時に入った
出石永楽館という芝居小屋。

今はコロナで興行は行われていないらしいが
愛之助がよく歌舞伎をかけることがあるという。

館内見学ができたので、
舞台や花道、奈落など
興行がある時には見られない場所も観ることが出来、
歌舞伎好きとしてはとても興味深かった。

出石という街は初めて立ち寄った場所だったが、
但馬の黒豆と出石そばが有名だというので、
500gの但馬の黒豆、
自然薯のような鳥取名産の粘り芋、
出石の生そばと、
旅の後半には急に主婦魂が目覚め、
重たいおみやげが増えてしまった。

いずれも商品ではなく
素材のままのものを調達したので、
まるで市場の買い出しだ。
これで大晦日の年越しそばと
黒豆の煮物は丹波ならぬ但馬で決まりだ。

総括すると
良かった部分と大したことない部分が混在し、
コスパはよくない高い旅行だったなと思うが、
チョイスした友人の反省の弁もあったので、
また、GOTOでも始まったら、
次の旅でも物色しようと思う。

ともあれ、2021年も無事に終了するよう、
命の洗濯を終えたので、
気持ちを切り替え、日常に戻るとしよう。

今日はこれから、
シポリンワークの日。

一昨日、旅先にLINEで
長女からは9品の献立のリクエストが
情け容赦なく届いているので、
これから長女宅に行って
ばぁばご飯を作らねば。

あ~、これが現実。
いってきま~す。



























2021年12月2日木曜日

新しいCDと旅行準備

 






昨日が今年最後のコンサートで、
明日からは3泊4日で
今年最後の旅行の予定である。

今日はおとなしく旅行の準備にあて、
朝からキャリーケースを引っ張り出して、
衣類のラインナップを考えているところだ。

旅行先は京都・倉敷・鳥取で、
晩秋の紅葉を愛でにという名目だが、
実際は神戸牛とタグ付きの蟹を食すというのが
第一の目的である。

タグ付きの蟹というのは
ちょうど1年前にもわざわざ飛行機に乗って
食べに行き、
とても感激した。

その時は他にもふぐだのアワビの踊り食いだの
食べることに重きが置かれていたのは同様。
出雲大社や萩の町並みなども見学したが、
記憶は薄く、
とにかくあのタグ付きの蟹をもう一度という
同行の友人のたっての願いで
今回の旅行が実現した。

というわけで
今回の旅友も昨年同様、
パティシエ学校の講師仲間のTさんだ。

話は昨日に戻るが、
コンサートの始まる30分前、
会場前のブースでは恒例のCD販売が行われていた。

石田様やリベルタのCDの多くは
すでに持っているのだが、
中に真っ赤なCDジャケットのものが
目を引いた。

近寄ると
12月8日発売予定のものの先行販売で、
石田様とピアニストの中島剛さんの演奏。
場所は昨日と同じリリスホールで、
今年の5月29日のコンサートを録音したものだった。

私はオンタイムには聴いていなかったが、
友人Mさんは生で聴いていたので、
小躍りして喜び、
即、お買い上げ。

私も勢いで買ってしまった。

今日はそのCDを初めて聴きながら、
旅行の準備にいそしんでいる。

『PIAZZOLLA  LIVE』
と題されたCDはもちろん全曲ピアソラの曲で、
最初の曲は『オブリビオン(忘却)』で
私が最も好きなピアソラの名曲だった。

ヴァイオリンが石田様なのは言うまでもないが、
リベルタのものとも、三浦一馬君とのものとも違う
弦1本で奏でる切なく美しいオブリビオンだ。

他の選曲では
『タンゴの歴史4部作』という
ピアソラが全く違う時期に作曲した4曲が
組曲として演奏されており、とても新鮮だった。

タンゴ界の異端児ピアソラが
1900年頃どんな曲を作り、
1930年代、1960年代へと
どのように変遷したのか、興味深い。

手にしたばかりのCDの曲は
まだ耳になじんでいないのだが、
これも木版の彫りや摺りの時に
繰り返し聴くことで、
しだいに体に浸透していくことだろう。

昨日、目の前で見て聴いた
石田様のヴァイオリンの音色と演奏する姿が、
CDの音色からはっきりとよみがえる。

LIVE音源でしかも昨日と同じホールなので、
拍手の音さえ、
あの小さめのホールに制限した人数だと分かる。

オンタイムで聴いたMさんは
私より更に身近に感じながら、
今頃、このCDを聴いているかもしれない。

生の演奏にはかなわないが、
CDからも容易に想像できるぐらい
石田様の近くにいた昨日のコンサート。

その余韻を楽しみながら、
今、気持ちは蟹へとシフトしている。

旅程表では明日は神戸牛のステーキとある。
さあ、お腹の調子を万全にして、
食三昧の4日間に旅立とう!









2021年12月1日水曜日

今年最後のリベルタ・コンサート

 










2021年の最後を飾るコンサートとして
トリオ・リベルタのコンサートに
行ってきた。

明け方には暴風雨といっていいほどの
大雨と強風が吹き荒れていたが、
9時ごろには雨もやみ
一転、雲一つない晴天に恵まれた。

毎週、水曜日のお茶のお稽古の日、
着物を着なければならない時は
100%に近い確率で晴天に恵まれるこの私が
着物でコンサートにいこうという今日に限って
雨など降るはずはない。

と、根拠なき自信のもと
数日前から、着物の準備を進めていた。

なにしろ、前回のリベルタコンサートも
前から4列目の
石田様の真ん前という素晴らしい席だったが、
今回は友人が応募して、希望を申し出たところ、
最前列で石田様の真ん前という
とんでもない席が手に入っていた。
(最前列が欲しいといったわけではない)

その席の場所を知り、
これはもう、着物で行くしかないと、
勝手に舞い上がり、
勇んで会場に向かったというわけである。

会場は本郷台リリスホール。

その席にいざ座ってみると、
想像以上に石田様に近く、
私たちの席の約80cm先に舞台があり、
その先1mのところに石田様は立っている。

もう少し会場の中央よりの席だと、
ちょうど譜面台に石田様の顔が隠れてしまうのだが、
少し左に振れているせいで、
本当に目の前、
彼がその場でキックしたら
私の胸をけることができる、
そんな近さに石田様は立って演奏していた。

同行の友人Mさんは
石田様を好きすぎて、この近さは心臓に悪いと
緊張しているが、
私はめったにないチャンスに心躍らせていた。

本日のプログラムも
ここ2回と同様、
ピアソラの曲とクラシックの曲を交互に弾く構成。

初めて聴く曲も何曲かあり、
聴き飽きた感じは全くない。

とりわけ良いと思ったのは、
1部の『ハチャトゥリアンの仮面舞踏会』と
『マーラーの交響曲第5番
第4楽章アダージェット』

特に『アダージェット』はとても映像的で
赤く夕陽の落ちる海辺のテラスで
風にあたりながらその光景を見ている女に
後ろからそっと話しかける男の
息遣いさえ感じることが出来た。
(妄想のしすぎ~!)

『仮面舞踏会』の方は
リベルタの3人の楽器の組み合わせ、
ピアノ・ヴァイオリン・サックスの3つが
もっとも活かされている楽曲という気がした。

こちらももちろん私の脳裏には
仮面をつけて踊る男女が見えていたのだが、
これ以上書くとおかしな人になってしまうので、
控えておこう。

2部の構成も
『ドビュッシーの美しい夕暮れ』
『ピアソラのブエノスアイレス午前零時』
『グリークの朝』
と1日の時間帯の違う曲を並べたり、
『デュパルクのエクスタシー』と
『ピアソラのエクスタシー』という
同じ題名の曲を続けて聴き比べるなど、
趣向に富んだ構成だった。

しかしながら、
今回はとにかく石田様の真ん前にいることの方が
一大事で、
音楽を楽しむというより
別のことに気を取られていたというべきだろう。

彼のヴァイオリンには装飾として
赤い石が埋め込まれているのだが、
それが実は赤・緑・赤・白であることや、
弦の張ってあるネックの口元寄りの部分に
何やらレリーフが彫ってあることなど、
間近に観たからこその発見があった。

ヴァイオリンの裏の板はたぶん楓だと思うが、
その木目の美しいこと、
その明るめの飴色は
2本あるうちの本妻ヴァイオリンに違いない。

黒いスーツの下に着ている黒いシャツには
前縦と袖口に赤いチロリアンテープが
見え隠れし、
どんなデザインのシャツなのか
気になって仕方ない。

と、余計なことに思い煩い、
着物を着ていたせいもあり、
終わってみればなかなかの疲れ具合だったが、
今年最後のコンサート、
やはり生の演奏は最高に楽しかった!

「来年もまた来ようね」
そう友人と約束した師走初日だった。



















2021年11月21日日曜日

陶芸新シリーズ『和モダン』

 









3か月に1度の釉がけの日がやってきた。

前回の釉薬は8月下旬にかけた。
その時は9月半ばの陶芸工房の展示会に向け、
最後の釉がけのつもりだったから、
気合の入りようもハンパなかった。

しかし、
その最後の釉がけから作品が出来上がったか、
まだかぐらいのタイミングで、
9月の展示会を中止にすることが決まった。

2年間かけて創り溜めた作品群、
最後の作品の出来もふまえて、
会場ではどんなレイアウトにしようかなどと
考えていたのに…。

そのがっかりした気持ちを立て直し、
ゆっくり再始動させ、創ったものが
今回の新しいシリーズの器たちだ。

まず、創ったのは
トロの赤が器に映えそうな
さしみやお寿司用の角皿。
韓国キンパもいけると思う。

釉薬は黒と白、
油滴天目という黒と失透という白。

同じ釉薬で小皿も2枚。

後の20点ほどの大小の器は
すべて半分が緑、半分が白で
和モダンを狙った作品群だ。

色は織部という緑と失透の白。

先に器の半分に織部をかけ、
次に全体に失透を全体にかけることで、
緑は白の下にかかることになるので、
ミントグリーンのような発色になる。

わざと半分半分にかけ分けることで、
ちょっと民芸の器のような感じを狙っている。

作りも板づくりからヘリを起こし
高台は無しで、
麻の布目を押し付け、肌に風合いを出しているので、
純然たる和の器というより、
『和モダン』という路線のつもりだ。

考えてみたら陶芸工房に通い出して約11年。

初心者の域はとうに越え、
いつのまにかファンもできて
相当数の器がよそ様のダイニングテーブルに
並ぶようになった。

すでに器に個性はできつつあると思うが、
新シリーズをシーズンごとに発表し、
スキルを安定させ受注生産にも耐えられることが
求められている。

いったん中止になった展示会は
来年の5月下旬にリセットされたので、
そこで発表したものは
自分のオリジナルのシリーズとして
認知されるようなものであってほしい。

趣味の陶芸なことは今も変わりないが、
お遊びの11年ではないことを証明したい、
そんな心境でいる2021年晩秋である。