2021年の最後を飾る旅行に行ってきた。
「タグ付き松葉ガニ・活あわび踊り焼き・神戸牛を食す
三朝温泉・湯村温泉と錦繍の西日本周遊4日間」
この長~い旅行のタイトルをみれば分かる通り、
どこの観光地にいくとか寺社仏閣を訪ねるというより、
とにかく”食す”ということに
力点を置いた4日間だった。
昨年12月初め、
GOTOを利用して、友人を誘い
下関のフグと鳥取のタグ付き松葉ガニを食し、
出雲大社と萩の街をめぐる旅に行ったのだが、
その時の感激が忘れられないという友人の
たっての希望でこのコースが実現した。
今回は同じタグ付き蟹は死守した上で、
その他に神戸牛のステーキにつられ、
とにかく知らない温泉地だけど、
評判のいい温泉宿が含まれるということで、
美味しいものと温泉を目的に
出掛けることになった。
まずは京都に始まり、
京都で終わった旅程だったので、
西日に輝く錦繍の清水寺と渡月橋。
秋の紅葉目的でごったがえした11月の京都に比べ、
紅葉自体はちょっと盛りを過ぎてはいたが、
人はグッと減っているとかで、
「錦繍の京都」を堪能することが出来た。
私たちの主目的はまず食べることにあったのだが、
その意味では
神戸牛のステーキは
たったの150gしかお肉がなかったので、
もう一皿いけると思ったのは
小食の友人も同様だったみたいだ。
しかし、肉質は柔らかくジューシーで
初日の夜の最初のディナーとしては
美味しい毎日の始まりだ。
2日目からは海鮮づくしの日々で
タグ付き蟹も踊り焼きのアワビも
安定の美味しさだったが、
2年続けてはさすがにもう蟹は十分ですといった感じだ。
お宿は
1日目は神戸三宮の今どきホテル。
外人仕様かと思うようなデザイナーズホテルで、
アメニティとベッドのリネンやタオルなどが
充実していて、
これはこれで温泉宿じゃないけど満足できた。
2泊目は三朝温泉の名旅館という触れ込みだったが、
かなりのはてなマーク。
バブルの時に大きくするだけ大きくしたけど、
このコロナのご時世、
本当に大変ですみたいな様子が分かってしまう。
でも、ラジウム温泉の泉質は素晴らしく、
珍しく夜だけでなく朝にも入るぐらい
特筆すべきは温泉というお宿だった。
3泊目の湯村温泉の井づつや旅館。
ここは皇室関連の方々が何度もお泊りだったようで、
立派な館内のそこここに
コレクションされた日本画やら能面やら
魯山人の陶器やらが並び、
中庭の池には錦鯉という
典型的な地方都市の名旅館というたたずまいだった。
箱モノだけが立派なのかと
2日目の宿を思って一抹の不安がよぎったが、
何の何のそれは見事にいい意味で裏切ってくれた。
そのお料理は2日目とは雲泥の差で、
本当に手が込んだ会席料理で、
パンフレットのタイトルには謳われていないが
黒毛和牛やら松葉ガニを含む豪華絢爛なお料理だった。
朝食も夜にそのまま出てきても通用する
量と格に圧倒された。
このお宿を目指してまた来たいと思うほど。
ご一緒した旅のメンバーや同行の友人とも
「昨日の仇を討ちましたね」などと
言い合うほどに差があったので、
旅館経営の姿勢と維持管理には
いろいろあるなというのが今回の旅の感想だ。
観光地として印象的だったのは、
出石という城下街の自由散策時に入った
出石永楽館という芝居小屋。
今はコロナで興行は行われていないらしいが
愛之助がよく歌舞伎をかけることがあるという。
館内見学ができたので、
舞台や花道、奈落など
興行がある時には見られない場所も観ることが出来、
歌舞伎好きとしてはとても興味深かった。
出石という街は初めて立ち寄った場所だったが、
但馬の黒豆と出石そばが有名だというので、
500gの但馬の黒豆、
自然薯のような鳥取名産の粘り芋、
出石の生そばと、
旅の後半には急に主婦魂が目覚め、
重たいおみやげが増えてしまった。
いずれも商品ではなく
素材のままのものを調達したので、
まるで市場の買い出しだ。
これで大晦日の年越しそばと
黒豆の煮物は丹波ならぬ但馬で決まりだ。
総括すると
良かった部分と大したことない部分が混在し、
コスパはよくない高い旅行だったなと思うが、
チョイスした友人の反省の弁もあったので、
また、GOTOでも始まったら、
次の旅でも物色しようと思う。
ともあれ、2021年も無事に終了するよう、
命の洗濯を終えたので、
気持ちを切り替え、日常に戻るとしよう。
今日はこれから、
シポリンワークの日。
一昨日、旅先にLINEで
長女からは9品の献立のリクエストが
長女からは9品の献立のリクエストが
情け容赦なく届いているので、
これから長女宅に行って
ばぁばご飯を作らねば。
あ~、これが現実。
いってきま~す。
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