昨日が今年最後のコンサートで、
明日からは3泊4日で
今年最後の旅行の予定である。
今日はおとなしく旅行の準備にあて、
朝からキャリーケースを引っ張り出して、
衣類のラインナップを考えているところだ。
旅行先は京都・倉敷・鳥取で、
晩秋の紅葉を愛でにという名目だが、
実際は神戸牛とタグ付きの蟹を食すというのが
第一の目的である。
タグ付きの蟹というのは
ちょうど1年前にもわざわざ飛行機に乗って
食べに行き、
とても感激した。
その時は他にもふぐだのアワビの踊り食いだの
食べることに重きが置かれていたのは同様。
出雲大社や萩の町並みなども見学したが、
記憶は薄く、
とにかくあのタグ付きの蟹をもう一度という
同行の友人のたっての願いで
今回の旅行が実現した。
というわけで
今回の旅友も昨年同様、
パティシエ学校の講師仲間のTさんだ。
話は昨日に戻るが、
コンサートの始まる30分前、
会場前のブースでは恒例のCD販売が行われていた。
石田様やリベルタのCDの多くは
すでに持っているのだが、
中に真っ赤なCDジャケットのものが
目を引いた。
近寄ると
12月8日発売予定のものの先行販売で、
石田様とピアニストの中島剛さんの演奏。
場所は昨日と同じリリスホールで、
今年の5月29日のコンサートを録音したものだった。
私はオンタイムには聴いていなかったが、
友人Mさんは生で聴いていたので、
小躍りして喜び、
即、お買い上げ。
私も勢いで買ってしまった。
今日はそのCDを初めて聴きながら、
旅行の準備にいそしんでいる。
『PIAZZOLLA LIVE』
と題されたCDはもちろん全曲ピアソラの曲で、
最初の曲は『オブリビオン(忘却)』で
私が最も好きなピアソラの名曲だった。
ヴァイオリンが石田様なのは言うまでもないが、
リベルタのものとも、三浦一馬君とのものとも違う
弦1本で奏でる切なく美しいオブリビオンだ。
他の選曲では
『タンゴの歴史4部作』という
ピアソラが全く違う時期に作曲した4曲が
組曲として演奏されており、とても新鮮だった。
タンゴ界の異端児ピアソラが
1900年頃どんな曲を作り、
1930年代、1960年代へと
どのように変遷したのか、興味深い。
手にしたばかりのCDの曲は
まだ耳になじんでいないのだが、
これも木版の彫りや摺りの時に
繰り返し聴くことで、
しだいに体に浸透していくことだろう。
昨日、目の前で見て聴いた
石田様のヴァイオリンの音色と演奏する姿が、
CDの音色からはっきりとよみがえる。
LIVE音源でしかも昨日と同じホールなので、
拍手の音さえ、
あの小さめのホールに制限した人数だと分かる。
オンタイムで聴いたMさんは
私より更に身近に感じながら、
今頃、このCDを聴いているかもしれない。
生の演奏にはかなわないが、
CDからも容易に想像できるぐらい
石田様の近くにいた昨日のコンサート。
その余韻を楽しみながら、
今、気持ちは蟹へとシフトしている。
旅程表では明日は神戸牛のステーキとある。
さあ、お腹の調子を万全にして、
食三昧の4日間に旅立とう!
0 件のコメント:
コメントを投稿