2016年3月31日木曜日

春本番 明日から新年度

 
 
 
今日は3月31日。
 
版画家や心理カウンセラーには、新年度も期末も決算も関係ないが、
とあるパティシエ養成専門学校の非常勤講師としては、
今日で2015年度が終了して、明日から2016年度が始まる。
 
日中の温度が軽く20度を超える温かさの今日、
そのパティシエ養成専門学校に講師が集合して、講師会なる会合が催された。
 
この学校は、蒲田にある調理師専門学校と、
横浜にある製菓製パン専門学校の2校からなり、
経営者が同じなので、入学式・卒業式・講師会などは合同で執り行われる。
 
というわけで、横浜校でしか教えていない私も年に1度蒲田まで出向くことで、
両校の常勤職員と非常勤講師全員の顔合わせができるこうした機会で
ようやく自分がこの学校の職員のひとりだということを認識する。
 
そして、懇談の席には、調理師専門学校ならではの豪華料理とスイーツが並び、
それも楽しみのひとつになっている。
ここで、仲良くなった講師同志、おしゃべりしたり情報交換して、
同じ学校の講師としての友好を深めるのだ。
 
講師は食に関係がある栄養学やら食品衛生学など、専門分野の先生と、
商品開発やカフェやレストラン運営などの実務、
デザイン・ラッピング・カラーコーディネイト・陶芸などの美術系とに分かれる。
 
そんな中、私の担当する「就職対策講座」というのはどれにも属さない科目といえる。
 
数年前までは、「就職対策講座」は
「コミュニケーションと顧客満足」というテーマの別の講座だった。
 
しかし、今まさにパン生地のこね方やスポンジケーキの焼き方を学んでいる
学生にとって、コミュニケーションも顧客満足も身近とは言い難く、
どこか真剣みに欠けるということで、
より結果や数字を求められる「就職」にテーマを絞って
主には面接に必要なコミュニケーション能力をレクチャーするようになった。
 
新年度はコマ数も去年より多く割り振られ、
更にひとりひとりの成績もつけて欲しいと要望があった。
 
そうなると、今まで外様の講師が適当に講義して終わりだった講座も、
9月始めの試験週間の時の1教科として、テスト問題も出さなくてはならず、
一挙に国家試験対策のレクチャーをしている講師の皆さんと同様、
この学校の学生の動向や成績に深く関わることになる。
 
この学校の名物理事長が1年半前に病に倒れ、
屋台骨がぐらついたことで、将来を危ぶむ声をあちこちで聴いたが、
どこか対岸の火事だったが、
そうも言っていられないのかも・・・。
 
非常勤講師はいつ定年というような規定もあまり見当たらず、
相当なお歳とお見受けする先生も何人もいる。
 
その中で私はちょうど中堅の先生ということになるが、
ここらでもっとこの学校の一員としての自覚を新たに、
非常勤講師の追わされている職務に邁進しなければと思った。
 
さてさて、巡りくるこの季節、
教務主任から新しいお題をもらったからには、
新学期からの講義の構成を練り直さねば。
 
今年は6月7月9月の3ヶ月集中の各クラス10回の講座。
 
季節労働者は毎年ころころ変わる事情をふまえて、
臨機応変に対応することがつとに求められているのである。


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