2016年10月1日土曜日

版17展 当番の日

 
 
 
怒濤の9月が終わり、今日から10月。
初日の今日は、版17のお当番なので、朝から銀座へ。
 
ここはオープニングパーティの時のセキュリティや飲食にも厳しかったが、
会期中はどの日もメンバーからお当番を必ず置くようになど、
とにかく、いろいろうるさい画廊だ。
 
私が当番を引き受けたのは、今日1日だけだが、11時から17時までは
飲食は一切せずに、椅子に座っていなければならない。
 
今日までの芳名帳を見ると、
初日のオープニングパーティに来てくださった多くの方のお名前の後は、
すでに始まって5日が過ぎているのに、パラパラとしかお名前がない。
 
こんなものかと一抹の寂しさを覚えながらも、お当番開始。
 
しかし、さすが、土曜日。
出足はノロノロしていたが、11時半を回ったあたりから、次々とお客様が!
 
知り合いもそうでない人も、次々と。
 
12時過ぎ、夕べ、アルゼンチンタンゴの教室で踊ったおじさま登場。
「ハギワラさんのいるときに説明を聴きながら、絵を見たい」ということで、
当番日に合わせて、来てくださった。
 
ちょうど、他には誰もいないタイミングだったので、
木版画の制作工程から、作品テーマの話、他の版種との違いなど、
かなり懇切丁寧に説明した。
 
一息ついたところで、今度は最近、お友達になったライオンヘアの西村さん登場。
 
いつもはコナミのスタジオで、スポーツウェア姿しか見たことなかったけど、
今日はそのライオンヘアを活かした個性的ないでたちで、
銀座の街ゆく人々も振り返るであろうかっこよさだ。
 
でも、ご当人はいたってフレンドリーで謙虚な人なので、
初めて見る現代版画の作品群にいたく感激のご様子。
 
「凄いです、本当に。カタログもいいけど、本物はもっといいです!」と、
長い時間、私の作品の前に立って眺めていた。
 
その後ろ姿が、絵になっていたので、思わずパチリ。
 
いつもより赤く染めたライオンヘアと、作品のグロリオサの赤がシンクロして、
後ろ姿なのに、作品の中に何かを感じているのが分かる。
 
画廊は写真撮影禁止のステッカーが貼ってあるけど、
「ルーブル美術館でさえ撮影出来るのに、馬鹿いってんじゃない!」と
内心、毒づきながら、お構いなくシャッターを切っていた。
 
午後3時頃には、会の代表もやってきて、
思いがけず人で溢れかえったオープニングパーティの話で盛り上がり、
その後も途切れることのないお客様対応に追われた。
 
他にも絵画教室の生徒さんや、9月初めの「文学と版画展」でご一緒した作家など、
多くの知人の来訪を受け、無事、受付業務終了。
 
初めての気難しい画廊と、
大がかりで国際色豊かなオープニングパーティだったせいで、
思わぬトラブルもあったようだが、
とにかく、会期の折り返し地点まではきた。
 
9月の気疲れする行事がひとつずつ終わって、ホットとすると共に、
10月はもう少し心穏やかに過ごせますように。
 
そして、11月初めの結婚式までに、体重を1キロ落とせますように。
(外食が多い月は体重も増加傾向・・・あぁ)
 
それが、10月1日の私の願いである。
 


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