2016年10月3日月曜日

映画 『怒り』

 
次女ご推奨の映画『怒り』を観てきた。
 
重たいテーマを日本の代表選手ともいえる豪華俳優陣が演じている。
 
物語はとある街の夫婦が殺された殺人事件の犯人を追う形で進行する。
容疑者として、3人のよく似た容貌の男を取り巻く人間達が、
疑心暗鬼になりながら、その関係の中で苦悩する。
 
妻夫木聡と綾野剛が演じるゲイのカップル
宮崎あおいと松山ケンイチが演じる恋人達
広瀬すずと沖縄の青年に深い影響を与える森山未來演じる漂流者
 
いずれも何らかの『怒り』を感じて生きている若者達だ。
 
『怒り』は生きる力を生むことがあるが、
時に、狂気へと人を駆り立てる。
 
そんな危うい心理と人間模様を、沖縄と神奈川を舞台に、
点と線で繋ぎながら物語は進行する。
 
話の内容や役柄を詳しく書くことは出来ないけど、
それぞれの俳優陣の演技力を試されているような、
「キツイ役どころ」ばかりで、
とりわけ、女優陣のふたり、宮崎あおいと広瀬すずは凄かった。
 
沖縄の沖、離島へ向かうそれはそれは美しい海の青を背景に織り交ぜながら、
現実は非情で、人間は悲しいということを、重く突き付けてくる。
 
見終わって清々しい映画じゃないけど、
いろいろ考えたり、今の自分の当たり前の日常をいとおしんだり感謝したりする、
いい機会になるかもしれない。
 
オススメです。
 

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