2016年10月16日日曜日

ベリーダンス ダンス・ダンス!

 
 
友人Nさんのベリーダンスの発表会があるというので、
関内ホールまで観に行かせてもらった。
 
横浜周辺を拠点に開いている教室の生徒さんによる発表会ということなので、
以前、私がフラメンコ教室に通っていたときの発表会と同じ感じだ。
(フラメンコは師事していた先生のスタジオに通う生徒だけだったが・・・)
 
ちょっと違うのは、フラメンコの時は初心者からプロや先生の踊りまで観られたが、
ベリーダンスの発表会は出演者が大勢なので、3部構成になっており、
1部と3部は生徒だけが次々25組も踊り、
プロのダンサーや先生達は2部でしか踊らない。
 
私が観たのは1部だけだったので、
約100名ぐらいの生徒さんの踊りを観たことになる。
 
まずはベリーダンスの教室に通っている日本人女性が、
横浜地区だけなのに、かくもたくさんいるということに驚かされ、
独特の中近東テイストの音楽や衣装などの醸し出すエキゾチックな雰囲気に
圧倒された。
 
特に舞台演出としては、照明がとても上手で、
それぞれ曲調や衣装の色に合わせて、
華やかだったり、怪しげだったり、照明の色で効果的に表現していて素敵だった。
 
友人は最初のオープニングの全員総出演の1曲と
最後から2番目に出るということで、
先ずは最初の出番で
100名ぐらいの中から見つけ出さなければならなかったのだが、
身長が170㎝はある上にゴージャスなヘアスタイルなので、ほどなく見つかった。
 
黄緑色のベリーダンスならではの豪華なドレスをまとって、
いつものメガネを外して、ばっちりメイクの彼女は、とても堂々として、
舞台上の大勢の中でも際だっている。
 
最初の曲で彼女を見つけて、一旦、引っ込んでしまうと、
後は1時間半近く見知らぬ人達の踊りを観なければならないのだが、
私の知っているベリーダンスとは随分違う曲調あり、スタイルありで、
なかなか興味深く観ることが出来た。
 
しかし、所詮はお教室の生徒さんの発表会なので、
よくみると素人丸出しの人もいて、途中でフリを間違えたり、
踊ることに必死で怖い顔だったり、いろいろだ。
 
ベリーダンスは本場トルコでも相当太っている女性が多かったから、
日本のベリーダンス愛好家の女性達にもかなりのボリュームの人が何人もいる。
 
若いとそれもまたセクシーだったり可愛かったりするのだが、
中にはどう見ても50代中年太りのおば様達もいて、
結構、痛々しい感じだ。
 
ベリーダンスはご存じの通り、豪華なブラジャーとロングスカートという衣装なので、
お腹周りのお肉は生のまま外に出ている。
 
腰やお腹の肉をプルプル震わせて踊ることで、男性を誘っている踊りだと思うが、
上手にプルプルさせられずに、仏頂面で、白いお腹だけ出ているのは、
かなり観ている私達にとって辛いものがある。
 
自分がフラメンコ教室の発表会に出たとき、
たくさんの友人に観に来てもらったが、生のお腹こそ出てはいないが、
もしかしたら私もそんな痛々しさをお届けしていたのではと、
今になって心配になる。
 
でも、友人Nさんは最後から2曲目に出てきた時も、圧倒的な存在感で、
特に腕の動きが誰よりしなやかで女性らしく、素敵だった。
 
応援しにいった友達が上手に踊れていることが、
こんなに安心できることだと初めて知った。
 
つい数日前にタンゴのプロダンサーの驚くべき身体能力とリズム感を見せつけられ、
大いに刺激を受けたばかりだったので、
ダンスのジャンルが違うとはいえ、プロとアマの差に愕然とし、
自分にとってのアルゼンチンタンゴはあくまでたしなみに留めておこうと
固く決心した次第である。

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