2017年4月5日水曜日

北鎌倉の春

 
 
 
 
 
あさってからスペイン旅行が始まる前に、ようやく来た日本の春を味わいに、
北鎌倉の円覚寺をお参りしてきた。
 
いつものお茶のお稽古の日だったが、1時間半ほど早く家を出て、
ひとり山門をくぐった。
 
昨日から上天気に恵まれ、日差しがだいぶ力強い。
風は少し冷たいが、気温はぐんぐん上昇し、この陽気に繰り出した人で
境内はかなり賑わっている。
 
昨日観た大岡川の川縁の桜はせいぜい五分咲きだったが、
今日の円覚寺の桜は七~八分咲き。
ちょうど見頃といっていい。
 
ずんずん進んで一番奥の黄梅院の前で折り返し、
帰りにやっぱりここまで来たら国宝の洪鐘(おおがね)を拝まなければと、
階段を上ったら、予想を超えるかなりの段数があって青息吐息。
 
それでも手摺りにしがみついて登頂し、
頂上の鐘を拝み、弁天堂で手を合わせ、
長女の無事の出産と、自分のスペイン旅行の無事をお祈りした。
 
「このように 生まれてきて
このように 生かされて
いま 生きている
これこそ 仏心
如来 無量のいのち
ありがたく 手を合わす」
 
私達がこうして、
今、生きているということは、
そこに仏様がいらっしゃる
ということなのであります。
それが何よりも尊いものであります。
 
その事実がどれだけ素晴らしいことであるか、
心の底から感動して気づくことが大切です。
 
と、解説にはある。
 
娘が新しい命を授かり、もうすぐ、この世に生まれようとしているありがたさ、
ダンナをうち捨て、友人とお気楽にスペイン旅行にいけるありがたさ。
 
いろいろなことに感謝し、
生きていることの素晴らしさ、
生かされていることのありがたさを噛みしめた。
 
北鎌倉のお茶のお稽古場では、4月ならではの釣り釜がかけられ、
旅箪笥という御棚が用意されていた。
 
季節の移り変わりをこうしたお道具組に感じながら、
今年の桜の季節をお社中の皆と楽しむ。
 
優雅でゆっくりとした時の流れの中で
今、こうして生きていること、日本人に生まれたことなど、
自然と感謝の気持ちが湧いてくるのを感じた。
しみじみ・・・。
 
でも、あさってからは私、スペイン人だけどね~。
ごめんね、ごめんね~~。

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