今日は陶芸工房では2ヶ月に1度の釉薬をかける日だった。
この2~3ヶ月で作陶して、少し乾燥させてから、削りという行程を経て、
素焼きの出来上がったものに、
好きな釉薬を攪拌してかけ回すという作業が行われた。
今回、私の作品で素焼きが出来上がっていたのは、
1枚目の写真のピッチャー型の花瓶と花瓶の下に敷く陶板、
ドレッシング入れ、
左側に少しだけ写っている直径30㎝の楕円形の大皿の計4点。
いつもはひとつの器に2~3種類の釉薬をかけて、
『かけ分け』という技法を使うことが多いのだが、
今回は『チタン失透』という不透明の白い釉薬のみの全体がけだけ。
最近は凝った釉薬のものより、白いシンプルなものがしっくりきている。
まあ、7年陶芸をやってみて、
あれこれ変わったこと、オリジナリティのあるものにこだわってきたが、
ようやく落ちついてきたということだろう。
相変わらずてびねりが好きなので、
ろくろの作品より、嫌でもオリジナリティは出てしまうので、
更にゴテゴテ何種類もの釉薬をかけなくても十分個性的ということに
7年目にして気づいたわけである。
遅っ!
なので、攪拌する釉薬も1種類だけだったので、
釉かけの作業自体が早く済み、
残りの時間で前回、作陶した四角い中角皿2枚と小角皿2枚の削りも終え、
素焼き用の棚に出すことが出来た。
更に時間がまだあったので、
前回の角皿を作陶したときに残ってしまった土を練り直し、
新たに長い角皿を大小2枚ずつ作ることが出来た。
角皿は板作りという技法で、土をまず5ミリの厚さに綿棒で均一に伸ばす。
型紙で正確に四角く切り取り、四隅に斜めの切り込みを入れ、
折り紙のように縁を立ち上げ、角を交差させて貼り合わせる。
大きさは違えど、同じ作業を何枚も繰り返す内に、
だんだん手際がよくなって、量産体制が整ってくる。
板作りはてびねりの技法のひとつだが、
玉作りや紐作りなどより、
精度をあげれば、均一なものを何枚も作れる可能性が大きいと感じる。
今はダンナとふたり暮らしなので、家族4人分のものを作る必要はないのだが、
いずれも2枚ずつ作り、相似形に作ることで、重ねることも出来れば、
より既製品っぽい感じと収納の時の利便性が増すに違いない。
本日は釉かけ4点、
削り4点、作陶4点と、
なかなかの出来高だった。
さて、仕上げはどんな具合やら。
6月の最初の作陶日までに焼き上がってくるはずだ。
陶芸が趣味といっても、釜入れと釜出しの作業は先生任せのノータッチなので、
大きなことは言えないのだが、
今回の作品群はうまく焼ければ使い勝手のいいものになる予感がする。
期待を胸に、焼き上がりを心待ちにして、工房を出た。
「どーか無事に、イメージどおりに焼き上がりますように」
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