2020年3月26日木曜日

個展 中止決定




昨日まで、やる気満々だった個展だが、
昨夜の小池都知事の会見を受け、
急遽、中止することにした。

展覧会場の側から要請があったわけではないが、
今の東京はお客様に見に来てほしいと言える状況ではない
そう自分で判断した。

今朝、絵画教室へ向かう車の中で聞いたラジオのニュースや
絵画教室のメンバーと話す中で、
「これはもう辞めた方が賢明だ」
そう心が決まった。

画廊に電話した時、
最初はびっくりした様子で
即断できないと言っていたオーナーだが、
会話の途中で来年の予定表を見ながら、
「4月12日からの週を空けますから、
1年延期ということにしましょう」と提案してくれた。

3年近くは待たされる画廊なのに、
1年だけの延期で日程が取れるなんて、
本当にラッキーだ。

しかも、4月12日は私の誕生日。

電話をかけた時は個展の話そのものがなくなるのではないか。
作家側が言い出せば、キャンセル料が相当かかるのではないか。
延期を言い出しても、3年先ではないかなど。

危惧されることはいくつもあった。

しかし、たった1年先のしかも自分が欲しがっていた
4月。
更に、初日が自分の誕生日。

今の世の中の状態から言ったら、
望むべくもない好条件の延期案だ。

もし単なる中止だったら、
立ち直るのにどれだけかかっただろう。

コロナに完全に打ちのめされていただろう。

私の個展は6年越しのオリンピックになってしまったが、
また、新しい作品を少しは創って、
新しい会場レイアウトを考えようという気持ちになってきた。

ぽっかり空いた4月6日からの週だが、
きっと今日の状況より、
悪い方向に進んでしまっているだろう。

誰もこない個展会場でうつろに人を待つより、
絶対、これは正しい判断だったと思っている。

すでにメールやLINE、face bookから
温かい励ましの言葉をたくさんいただいた。

その宝石のようなメッセージを胸に、
もう1年頑張ろうと決心した
版画アスリートきみのである。


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