2023年5月3日水曜日

3回目の誕生会

 








今年のゴールデンウィーク前半は
次女が実家に帰ってきていた。

まずは、30日の日の夜、
次女が探して予約してくれていた
桜木町のフレンチレストランで
ダンナと私の3人が合流し、
私の誕生日ディナーをするところから始まった。

今年の誕生会は
まず、次女が渋谷のレストランでお祝いしてくれ、
次に長女と孫たちが
ばぁばご飯の日にお祝いしてくれ、
3回目はダンナが加わっての誕生会だったので、
まるで1年で3歳も歳をとってしまったようだ。

まだ、区切りの歳というわけではないので、
そんなに何回もお祝いしてもらわなくてもと
思うけど、それにかこつけ
美味しいものをいただけるのは嬉しいことだ。

今回の桜木町のレストランは
”レストラン・リュ・リシェス”という名前で
初めて行く隠れ家風フレンチだった。

桜木町のみなとみらい側ではなく
野毛地域は居酒屋やワインバーのような店が多く、
コースでフレンチを提供するような店は
あまりなじまないエリアである。

しかし、そこはドアを開けると
外の猥雑な感じとは打って変わって
シックな内装で5つしかテーブルのない
静かなレストランだった。

フランスで修業し、帰国して開業したという
オーナーシェフが
一皿一皿こだわり抜いて作った料理の数々。
ワイングラスやお水のコップでさえ
こだわりが感じられる。

シェフは仕込みの段階は調理場にいるものの
お客さんを迎えてからは
サーブに徹してホールを担当。
それぞれの席で料理の説明やワインの選定など
オーナーシェフとしての持論の展開に
余念がない。

私達3人の会話も小耳にはさんでは
お肉用ナイフのナイフレストが水牛の角だと
夫が言ったのを
「よくわかってくださいました」と大喜び。

ワイングラスやシャンパングラスの
フォルムも群を抜いて美しい。

お水用のグラスのデザインを私が褒めると
次女がグランド名を知っていて
「私も1客だけ自分用に持っている」などと
会話してるのを聞いて、
自分のこだわりを分かってくれる人たちと
思っている様子だ。

お料理も何日も煮込んだり、燻製したりの
凝ったものばかりで
味もよくて大満足。

最後のデザートプレートには
フランス語で「よい記念日を」という
メッセージが書かれていて、
ケーキやろうそくといったそれらしい演出では
なかったけれど、
オーナーシェフの心遣いが感じられた。

毎年の私の誕生日は
思い返せば、自分で旅行の予定を入れ、
友人と過ごす年が多かった。

海外で迎えた年は
大体そのツアーの最後の方のディナーの席で
ツアーの期間中に誕生日を迎えた人の名前が呼ばれ
旅を共にした一行にお祝いしてもらった。

昨年はたまたま誕生日の日から
友人と東北に行くことになり
全くの偶然だが、
その日、三春の滝桜が満開になった。

でも今年は誕生日当日は仕事だったし、
夕飯もダンナとごく普通の夕飯を作って食べ、
何ごともなく静かに過ごしたのだが…。

その代わり、前後に3回も誕生会を
してもらい、なんだかくすぐったい。

子供たちは私がだいぶ歳をとってきて、
誕生日ぐらいちゃんとお祝いしてあげようと
思っている節がある。

私自身、いつでも全力投球、
一生懸命生きるのを信条としているけど、
最近は少しアクセルをゆるめて
セーブした方がいいかなと思っている。

先日の旅先でひいたおみくじで
今、あなたに必要なのは「癒」ですと
書かれていたのは
あながち間違いではないと思う。

今年の3回の誕生会は
そういう節目の日と思うことにして、
「2023年はほどほどマイペースで」を
スローガンに活動するつもりだ。

1年間、健康で楽しい日々が
おくれますように!










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